【テニス】錦織の第1セット猛攻に「支配された」と脱帽も…ワウリンカが語った勝因とは
ワウリンカが見逃さなかった錦織の“隙”
2014年大会の準々決勝で、錦織にフルセットの末に苦杯を嘗めさせられたワウリンカは、この試合でも第1セットを奪われた。錦織の完璧なプレーぶりについて「ゲームを支配された」とまで語った。錦織は第2セット第1ゲームもブレークしたが、そこからワウリンカが逆襲に出た。
逆転のきっかけは、錦織の消耗だったという。
「僕も我慢強く戦った。相手に簡単にプレーさせないようにした。そして、ケイは少し疲れてきたんだ。だから自分のプレーができるようになった。アグレッシブにプレーができたんだ」
この試合の2日前に、マレーとの4時間に及ぶ死闘を終えたばかりの錦織の疲労を、ワウリンカは見逃さなかった。ギアを入れ替えて試合の流れを一気に掴むと、自身初の全米オープン決勝進出を決めた。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images