タティスJr.が9回2死から特大の同点3ラン

　米大リーグ・パドレスのフェルナンド・タティスJr.内野手が29日（日本時間30日）、アストロズ戦で起死回生の15号3ランを放った。9回2死から3点差を追いつく同点の一発で、先発したダルビッシュ有投手の黒星を消した。448フィート（136.5メートル）の特大弾をMLBが映像で公開すると、米ファンからは「ビーストだ」「人間じゃない」などと反響が寄せられている。

　打った瞬間、同点を確信していた。3点を追う9回2死二、三塁。タティスJr.は相手守護神プレスリーが投じた95マイル（152.8キロ）を引っ張った。敵地ファンのどよめきが起きる中、打球は左翼席上部にあるネットに突き刺さったようだ。土壇場での同点3ラン。打席から動かず行方を見つめていたタティスJr.は、貫禄たっぷりにダイヤモンドを一周した。

　実際の映像をMLB公式ツイッターが公開。文面で「エル・ニーニョが9回に3ランを放ち同点に」と伝えた。試合前まで防御率0.83だったプレスリーを打ち砕き、先発して5回5失点だったダルビッシュの黒星を消し去った。

　タティスJr.は今季開幕前にパドレスと14年総額3億4000万ドル（約370億円）で契約した22歳。ナ・リーグ最多に並ぶ15号に、米ファンからは「キング」「ビーストだ」「信じられない」「人間じゃない」「彼を歩かせるべきだったね」「彼は凄すぎる」「この男とんでもないね」「野球界の顔」などと興奮の声が寄せられている。

　試合はパドレスが延長戦の末、11-8で勝利した。