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元ヤクルト“左キラー”の印象に残る左打者 好機で変わる雰囲気「別人と戦うみたい」

「THE ANSWER」の連載「Restart――戦力外通告からの再出発」に登場し、現在は大手コンサル企業「デロイト トーマツ コンサルティング」に務める34歳・久古健太郎さん。インタビューの中で掲載できなかった現役時代の秘話を「こぼれ話」としてここで紹介する。

久古健太郎さんがヤクルト時代の秘話を明かす【写真:本人提供】
久古健太郎さんがヤクルト時代の秘話を明かす【写真:本人提供】

コンサルタントとして活躍中、久古健太郎さんが明かすヤクルト時代の秘話

「THE ANSWER」の連載「Restart――戦力外通告からの再出発」に登場し、現在は大手コンサル企業「デロイト トーマツ コンサルティング」に務める34歳・久古健太郎さん。インタビューの中で掲載できなかった現役時代の秘話を「こぼれ話」としてここで紹介する。

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 ヤクルト時代、重要な場面で“左キラー”として登板することが多かった久古さん。ルーキーイヤーは52試合の出場で20ホールドを記録し、リーグ優勝に貢献した2015年には、日本シリーズでソフトバンク・柳田悠岐を2打数2三振に抑えた。

 数多の強打者と対戦を重ねてきた左腕に、対戦が最も印象に残っている選手を尋ねてみた。「難しいですね……みんなすごかったですからね」と悩みながらも「印象的なのは鳥谷(敬)さん」と明かしてくれた。

 久古さんが入団した2011年には既に、阪神不動のショートとして君臨していた鳥谷。05年から17年まで全試合出場を続け、6月に40歳となる今季もロッテで現役を続けている“鉄人”だ。11年、久古さんはセ・リーグの新人記録となる22試合連続無失点を記録していたが、9月11日の対戦で鳥谷にタイムリーを浴びて記録がストップしている。

 特に覚えているのが、打席での雰囲気だ。試合がある程度決まった場面で対戦すると打ち取れることも多かったが、チャンスの打席は「別人と戦ってるみたい」だったという。

「何度も対戦させていただいたんですけど、チャンスとか、大事な場面になると今まで振ってくれたボールを全然振ってくれなくなる。前の対戦で抑えていても、全然参考にならない。打席の雰囲気、アプローチが凄く変わってきて。スイッチの入れ方などは凄いなと、投げながら思っていました」

 懐かしく振り返ってくれた久古さんは通算228試合に登板。2018年10月に戦力外通告を受けて現役引退し、現在は「デロイト トーマツ コンサルティング」でコンサルタントとして活躍している。

(THE ANSWER編集部)


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