メジャートップタイの10号弾、現地実況「魔法のような瞬間をいつも与えてくれる」

　米大リーグ、エンゼルスの大谷翔平投手は6日（日本時間7日）、本拠地レイズ戦に「2番・DH」でスタメン出場。3回の第2打席で2試合ぶりの一発となる10号2ランを放つなど、4打数2安打2打点だった。MLBは飛距離428フィート（約130メートル）、打球速度は107.6マイル（約173.1キロ）の特大弾を動画付きで公開。実況席を興奮させ、現地の少年ファンも目を輝かせる一撃だった。

　少年ファンも虜にする大きな放物線だった。大谷は3回2死二塁で迎えた第2打席、左腕フレミングの内寄りの92マイル（約148キロ）をしっかりと引きつけて、かつ力強く振り抜いた。「カツン！」という快音を残して打球は、エンゼル・スタジアムの夜空に高々と舞い上がり、右中間スタンドに着弾した。

　本塁打を確信していた大谷はゆっくりと歩き出すと悠々とダイヤモンドを一周。前日に投げたばかりとは思えない打棒での10号弾を放つと、スタンドの最前列で見守っていた少年ファンも思わず溢れんばかりの笑顔になっていた。

　MLBの公式YouTubeでは大谷の豪快弾を公開しているが、現地の実況も興奮を隠せなかったようだ。「初球を打って右中間へ。ボールは戻ってこない！」とインパクトの瞬間を伝え、ダイヤモンドを一周する光景にこう続けた。

「ショウヘイ・オオタニは魔法のような瞬間をいつも与えてくれます。昨夜5回を投げて7つの三振を奪ったんです。被安打は1本のみです。そして今夜は本塁打を放ちました。昨日投げたあとの今日です。この子どもも素晴らしい笑顔です。ショウヘイはこれで10本目。インクレディブル」

　チームは逆転負けで5連敗を喫したが、大谷がまた1つ大きなインパクトを残した。