大谷はスズキとのバッテリーで1072日ぶり白星

　米大リーグ・エンゼルスの大谷翔平投手は今季、二刀流で投打に実力を発揮している。投手としては3日（日本時間4日）のレイズ戦に先発予定だが、米メディアはカート・スズキ捕手とのバッテリーに注目。「機能するコンビになってきている」と伝えている。

　米紙「ロサンゼルスタイムズ」は「ショウヘイ・オオタニとカート・スズキは機能するコンビになってきている」との見出しで記事を掲載。4月26日（同27日）のレンジャーズ戦で1072日ぶりの勝ち星を挙げた大谷と、捕手で出場した日系3世スズキの関係性に注目している。

　大谷は初回に3ランを浴びるなど4失点したが、記事では「そのあとカート・スズキと作戦を練った」と記載。内容をこう伝えている。

「過去の登板では直球を主体にして、コントロールを探りながらの投球だったが、それとは異なり、オオタニとスズキは90マイル前半のフォーシームをカウントの早い段階で積極的に使うことを決めた」「それが上手く行き、その後の4回はオオタニは無失点だった」

　大谷の好投を引き出したスズキ。記事では「スズキは再びマスクを被るだろう」と次戦もバッテリーを組むことを予想し「15年目のベテランはマックス・スタッシーよりも打撃面で劣るが、オオタニとのコンビの相性は機能している」としている。エンゼルスのジョー・マドン監督も「スズキは投手の為に全力を尽くしてくれる」と評価しているという。

　同紙は37歳スズキのコメントも紹介。「ショウヘイ、彼は特別なアスリートだ」と大谷を表現し、「彼はマウンド上で何をしたいかという考えを持っている投手。彼の考えに合わせたいと努めている。彼のことを研究し、そのうえで戦略を伝える。試合中も彼は非常にインテリジェンスだ。どの球種が良いか教えてくれるので、そこから組み立てることができる」と頭脳も称えていた。