「食べる選手は試合で活躍する、今も昔も」 川口能活が説く“当たり前”な食の大切さ
サッカー元日本代表GKの川口能活さんが5月14日に行われる第2回「スポーツ×食 オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」にゲストとして出演する。ワールドカップ(W杯)に4大会に出場し、43歳まで現役生活25年を送った“炎の守護神”。食に関して超ストイックで知られた名GKはイベントに先立って取材に応じ、食にまつわる秘蔵エピソードを明かした。
超ストイックで知られた守護神が明かす食のエピソードvol.3
サッカー元日本代表GKの川口能活さんが5月14日に行われる第2回「スポーツ×食 オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」にゲストとして出演する。ワールドカップ(W杯)に4大会に出場し、43歳まで現役生活25年を送った“炎の守護神”。食に関して超ストイックで知られた名GKはイベントに先立って取材に応じ、食にまつわる秘蔵エピソードを明かした。
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日本サッカー界に輝かしい実績を残した名守護神は、何を食べて育ったのか。川口さんは子供時代の記憶を懐かしそうに明かす。
「当時はプロリーグもなく、サッカー選手になるための食事という情報ももちろんない。とにかく、出されるものを食べていた感じ。ただ、母がしっかりと食事を取らせる教えで、ちゃんと食事を作ってくれました。
ごはん、みそ汁、野菜に魚。僕は富士市出身で、隣に魚がおいしくて豊富な沼津市があったので、魚を食べる習慣がありました。サッカーのためにというより、食事が美味しくて、いつも兄と楽しく食べていました」
今は魚を食わず嫌いする子供も多いが、能活少年は地元の海の幸に恵まれた。特に新鮮なしらすをごはんに乗せて食べるのが大好物だった。中学時代から全国レベルで活躍し、清水商(現清水桜が丘)では全国優勝を経験。横浜マリノス(現横浜F・マリノス)入団後の活躍はご存じの通りだ。
その原点となったのは、しっかりと栄養バランスを考えて食事を作ってくれた母。川口さんはその体験を踏まえ、保護者世代に想いを語る。
「小さい頃は野菜が苦手だったんですが、僕が野菜を食べなくてもまったく怒らなかったんです。それでも野菜をカレーに入れてくれて、ある日、にんじんも、玉ねぎも、じゃがいもも勇気を持って食べたら『あれ? 食べられるじゃん』って。そこから野菜に手をつけられるようになりました。
今、自分も子供を育てる親になり、妻が工夫しながら野菜を食べさせるようにしています。僕はカレーがきっかけでしたが、野菜は食べられた方が絶対にいい。煮物に野菜を入れて、柔らかくして食べやすくしてもいいし、ちょっと工夫さえすれば、食べられるきっかけはできると思います」
現在は24歳以下の五輪日本代表のGKコーチを務める川口さん。間近に若いトップ選手を見ているからこそ、子供たちにも伝えたいことがある。
「今はJリーグの各クラブも栄養士がついて、クラブ側もそういう(栄養面の)必要性を感じて、指導を受けさせている。だから、選手も勉強しているし、その内容を実践してパフォーマンスとして成果を挙げ、結果を出しています。今の選手たちはよく考えて食事を取っている印象があります。
当たり前なんですが、食べる選手って試合で活躍するんです。体も大きくなるし、食べる選手はタフで、良いプレーをしている。振り返ってみるとブラジル、アルゼンチンあたりの南米の選手は物凄く食べるんです。それがそのままピッチに表れる。今も昔も変わらない。食って、大事なんです」
ピッチの成長を促すのは食卓から。当たり前な言葉も、現役生活25年を駆け抜けた“炎の守護神”が発すると、説得力がある。
【川口能活さん、第2回「スポーツ×食 オンラインセミナー」登場】
5月14日(金)午後5時から行われる今回のイベントは元競泳五輪代表の伊藤華英さんをMCに迎え、ラグビー・トップリーグなどに携わってきた公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏と川口さんが対談。ストイックで知られた川口さんが自身の食の習慣やこだわりを明かす。3月に元ラグビー日本代表主将・廣瀬俊朗さんが登場し、応募者300人が集まった人気セミナーの第2回。未来のトップ選手を目指し、スポーツに励む子供を育てる保護者から、指導者、スポーツ愛好家などを対象に「“炎の守護神”の現役生活25年を支えた食のこだわり」をテーマに1時間行われる。
参加費無料、応募は「THE ANSWER」公式サイトから(https://the-ans.jp/event/155625/)
(THE ANSWER編集部)