超ストイック川口能活が「彼は僕以上」と認めた唯一の選手を告白「一番驚いたのは…」
サッカー元日本代表GKの川口能活さんが5月14日に行われる第2回「スポーツ×食 オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」にゲストとして出演する。ワールドカップ(W杯)4大会に出場し、43歳まで現役生活25年を送った“炎の守護神”。食に関して超ストイックで知られた名GKはイベントに先立って「THE ANSWER」の取材に応じ、食にまつわる秘蔵エピソードを明かした。
超ストイックで知られた守護神が明かす食のエピソードvol.2
サッカー元日本代表GKの川口能活さんが5月14日に行われる第2回「スポーツ×食 オンラインセミナー~世界と戦うアスリートだけが知っている 明日から『食』でもっと強くなる方法~」にゲストとして出演する。ワールドカップ(W杯)4大会に出場し、43歳まで現役生活25年を送った“炎の守護神”。食に関して超ストイックで知られた名GKはイベントに先立って「THE ANSWER」の取材に応じ、食にまつわる秘蔵エピソードを明かした。
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現役時代は1日5度体重計に乗り、体重管理を徹底するなど、食とコンディション作りに高い意識を持っていた川口さん。
「マイアミの奇跡」と言われたアトランタ五輪、黄金期を築いた横浜マリノス(現横浜F・マリノス)、W杯に4度出場した日本代表など、25年にわたる現役生活で数々のトップ選手とプレーしてきた。その中で、一人だけ自分よりもストイックだったと思う選手がいる。
「僕より唯一、もっとストイックにやっていたのは中澤佑二選手かな。彼は僕以上でした」
日本代表で長く同僚だった中澤といえば、W杯に2大会出場。リーグ戦178試合連続フルタイム出場という前人未到の記録を残した鉄人として知られるが、食の意識も際立っていた。揚げ物も酒も一切摂らず、現役生活20年間、唐揚げを食べたことがなかったことは有名な話。
川口さんはこう証言する。
「普段はどうか分かりませんが、一番驚いたのは食事会場で飲み物はウーロン茶しか飲んでいなかったこと。それでよく脱水にならないなと思いましたが、本人なりの強いこだわりを感じました。僕が合宿でオレンジジュース、低脂肪牛乳を飲んでいても、僕が見た範囲では中澤選手はオレンジジュースも牛乳も飲まない。自分で決めたことを貫く、僕以上にストイックな男でした」
川口さんは海外でのプレーも経験した。26歳からイングランド2部のポーツマス、28歳からデンマーク1部のノアシェランに在籍。欧州の食文化と海外選手の意識もキャリアにおいて、気づきになったという。
「チームから出される食事は考えられていた。それを忠実に取っていたけど、日常生活はそうじゃなかった。もともとビールが好きで、必ず食事にお酒が入っていた。でも、彼らは食べなくても体ができ上がっていた。彼らがもっと栄養学を勉強すれば、もっとすごい体になっていたと思います」
ただ、こう付け加え、日本代表の思い出も明かした。
「まず、欧州トップクラスの選手はすごくシビアな食事を取っていると思います。マンチェスター・シティのグアルディオラ監督もかなり厳しく食事について指導していると聞いたことがあります。それでいえば、日本代表のトルシエ監督もかなり厳しかったですね。
一番に言っていたのは『豚肉は取るな』と。今は研究が進んでビタミンB1が疲労回復に良いとされているけど、当時はそういう認識ではなかったので。ホテルのビュッフェ形式の朝食からチェックしていて『ソーセージは絶対食べるな』とも言っていましたね」
現在はU-24の五輪代表のGKコーチを務めるなど、次世代のタレントの育成に尽力している川口さん。多くのトップ選手と過ごし、長年のキャリアで培った経験は、逸材たちにとって貴重な財産となる。
【川口能活さん、第2回「スポーツ×食 オンラインセミナー」登場】
5月14日(金)午後5時から行われる今回のイベントは元競泳五輪代表の伊藤華英さんをMCに迎え、ラグビー・トップリーグなどに携わってきた公認スポーツ栄養士の橋本玲子氏と川口さんが対談。ストイックで知られた川口さんが自身の食の習慣やこだわりを明かす。3月に元ラグビー日本代表主将・廣瀬俊朗さんが登場し、応募者300人が集まった人気セミナーの第2回。未来のトップ選手を目指し、スポーツに励む子供を育てる保護者から、指導者、スポーツ愛好家などを対象に「“炎の守護神”の現役生活25年を支えた食のこだわり」をテーマに1時間行われる。
参加費無料、応募は「THE ANSWER」公式サイトから(https://the-ans.jp/event/155625/)。
(THE ANSWER編集部)