世界で話題となったU-12決勝後の光景 バルサが大宮の選手たちに示した行動
バルセロナの下部組織インファンティルBは8月28日に都内で行われたワールドチャレンジカップ決勝で大宮アルディージャの下部組織を1-0で下して優勝を果たした。
涙する大宮を慰めたバルサの選手たち
バルセロナの下部組織インファンティルBは8月28日に都内で行われたワールドチャレンジカップ決勝で大宮アルディージャの下部組織を1-0で下して優勝を果たした。試合後に泣き崩れる大宮イレブンの健闘を称えながら必死に慰めようとするバルサの子供たちのスポーツマンシップが全世界で話題となっている。
U-12年代の大会には東京ヴェルディ、名古屋グランパス、川崎フロンターレ、ヴァンフォーレ甲府、東京都U-12チームに加え、マンチェスター・シティとバルセロナも参加した。味の素フィールド西が丘で行われた決勝戦では後半にハビエル・プラナスがゴールを決め、バルサが大宮を下し、優勝した。
試合終了のホイッスルが鳴り響くと、歓喜に浸ったバルサキッズたちはその後、号泣する大宮の選手たちを慰めた。選手がピッチで対峙した一人一人を抱きしめ、励ますようなジェスチャーで健闘を称えていた。
この様子は世界で感動を呼んでいる。アメリカのスポーツ専門テレビ局ESPNも「バルセロナの若者たちがユースの大会を通じてスポーツマンシップが輝く」と特集し、米スポーツ専門雑誌「スポーツイラストレイテッド」もその様子を取り上げた。
英地元紙「デイリー・メイル」も「打ちひしがれる日本のチームを謙虚に慰めたU-12チームの所作で、バルセロナは血脈にスポーツマンシップが流れていることを示した」とクローズアップしている。
悔し涙に濡れる大宮の選手を必死に励ますバルサの子供たちは世界屈指の名門をエンブレムに恥じない、気高いスポーツマンシップの発露として世界で感動を呼んでいる。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer