サッカーにも波及するリレーの快挙 ハリル監督「組織でなら日本は勝てる」
「最初に自分をリスペクトして、相手をリスペクトする」―
山縣亮太(セイコーホールディングス)、飯塚翔太(ミズノ)、桐生祥秀(東洋大)、ケンブリッジ飛鳥(ドーム)のメンバーで臨んだ日本チームは決勝レースで37秒60のアジア新記録をマーク。ジャマイカに次ぐ2着に入る偉業を成し遂げた。レース後は世界最速の男ウサイン・ボルトが「侮れないチームだと思った。バトンの受け渡しが本当に素晴らしかった」と話すなど、アメリカなど強豪国を破った日本は海外でも称賛を浴びた。
日本の陸上史に残るレースにハリルホジッチ監督も感銘を受けた様子で、「組織でなら日本は勝てます。それを植え付けたい。最初に自分をリスペクトして、相手をリスペクトする。スポーツ面で違う性格を持たなくてはいけない。2、3日では変えられないが、やっていかなくてはいけない。勇気を持って、日本の全員で前に行くということです」と語気を強めた。
日本人らしい協調性と技術を極限まで高めつつ、勇敢に戦う闘争心を引き出していく――。日本のリレーチームが与えたインパクトは、各競技にも波及しつつあるようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 text by Getty Images