17歳森秋彩がボルダリングJC初V 東京五輪代表・野中ら抑え「まさか自分が…」と驚き
スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップ(JC)は31日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝と決勝が行われた。上位6人による女子決勝では、17歳の森秋彩(あい・茨城県連盟)が初優勝。東京五輪代表の野中生萌(みほう・XFLAG)が2位、昨年女王の伊藤ふたば(TEAM au)が3位、同代表の野口啓代(あきよ・TEAM au)は7位で準決勝敗退だった。
ボルダリング・ジャパンカップ準決勝&決勝
スポーツクライミングのボルダリング・ジャパンカップ(JC)は31日、東京・駒沢屋内球技場で準決勝と決勝が行われた。上位6人による女子決勝では、17歳の森秋彩(あい・茨城県連盟)が初優勝。東京五輪代表の野中生萌(みほう・XFLAG)が2位、昨年女王の伊藤ふたば(TEAM au)が3位、同代表の野口啓代(あきよ・TEAM au)は7位で準決勝敗退だった。
森は通過ラインぎりぎりの全体6位で準決勝を突破。決勝では唯一、4つの課題で全完登に成功した。最後の第4課題では1トライ目で完登する「一撃」を決めて初優勝。リードJCでは3度優勝している実力者は「このような大変な時期に大会に出られるだけで幸せだと思っていて、まさか自分が優勝できるとは思っていなかったのでびっくりです」と喜んだ。
国際連盟と日本協会による東京五輪出場基準の解釈を巡る問題では、昨年12月にスポーツ仲裁裁判所(CAS)が出した裁定で代表選手が決定した。森はまさかの形で落選。「あの悔しい思いは今大会に向けての原動力になった。(コロナ禍で)大会がなくて、練習も思うようにできなかったけど、改めて登ることが大好きだと知ることができた」と困難をバネにしてきた。
東京五輪の複合ではリード、ボルダリング、スピードの3種目で行われるが、2024年パリ五輪の複合はスピードを除く2種目で実施。苦手種目が減った森にとっては追い風だ。15歳で出場した19年世界選手権はリードで銅メダル獲得。「パリ五輪の星」として期待の集まる逸材は「大変な時期だけど、今回優勝できて自信に繋がったので、これをパリ五輪へのモチベーションに繋げてパリの表彰台を目指して頑張りたい」と成長を誓った。
(THE ANSWER編集部)