【名珍場面2017】「空白の4秒間」― GKの“消えたボール事件”に笑撃「これは恥ずかしい」
2017年のスポーツ界を沸かせた名シーンを連日にわたって振り返る「名珍場面2017」。海外サッカーで起きた「消えたボール事件」だ。
「スポーツ界の名珍場面総集編」…11月に海外サッカーで起きた「守護神の空振り」
2017年のスポーツ界を沸かせた名シーンを連日にわたって振り返る「名珍場面2017」。海外サッカーで起きた「消えたボール事件」。ボールを受けたGKがトラップした足元からボールが後方に流れていることに気づかず、パスを出そうとして空振りする珍シーンが発生。相手にボールをさらわれる危機となり、あまりにシュールな「空白の4秒間」を米FOXスポーツが公式インスタグラムに動画付きで紹介すると、ファンから「これは恥ずかしい」「笑いが止まらない」と話題を呼んだ。
その瞬間、ボールは3メートルに後ろにあった。珍場面を演じてしまったのは、ドイツ1部ブンデスリーガのマインツGKロビン・ツェントナーだ。
11月4日(日本時間5日)のリーグ第11節、メンヘングラードバッハ戦。前半30分だった。1-0でリードしたマインツのツェントナーはエリア内に転がってきたボールに対し、余裕をもって右足でトラップした。再び、前線に展開しようと状況を見極め、ボールを出そうとした。右足のインサイドで丁寧に振った瞬間だった。そこに、ボールはなかったのだ。
あるはずのボールの感触がない。異変に気付いたツェントナーは足元に視線をやるとはっとして、すぐさま後ろを振り返った。ボールは2メートルほど後方に転がっていたのだ。これに対し、気づいていたのが相手FWシュティンドル。慌ててツェントナーは戻り、相手と競り合いながらボールをキープ。辛くもゴールを割られず、事なきを得たのだった。
決定的瞬間を米FOXスポーツは公式インスタグラムに動画付きで紹介。映像を見ると、トラップの瞬間から足元の視線を切っており、気づくまでの4秒間、ボールはどんどん後ろに転がっているのにステップを踏んでいる様子はなんともシュール。そして、蹴る瞬間にようやく目線を足元に下げているが、空振って瞬時に“二度見”状態で大慌てに転じるギャップが映し出されている。
ツェントナーにとっては「空白の4秒間」ともいうべき、ボールの“消失”。「彼は完全に蹴るつもりでいた」という投稿に対し、ファンも「これは恥ずかしい」「少し多方面からの練習が必要だな」「これを見たとき、笑いが止まらなかった」という声が相次ぎ、「どうすればこんなボールの失い方ができるのか…」と呆れ気味のコメントも上がっていた。
チームはJリーグから移籍3年目を迎えた元日本代表FW武藤嘉紀も先発フル出場したが、後半に追いつかれ、1-1で引き分けた。このシーンはFOXスポーツオランダ版の11月の名珍場面の一つに取り上げられ、ファンから「守護神の失態だけは他のものとは別格だな」との声が上がるなど、話題を呼んでしまった。
(THE ANSWER編集部)