ブレイクダンスは“不良のダンス”じゃない 五輪候補選手が語る「競技」としての魅力
トップ選手が語る魅力「たくさんのことを学び、たくさんの人と出会った」
子どもがブレイキンをすることに対し、現在は理解してくれる親も増えているようだ。「Shigekix(シゲキックス)」のダンスネームで活躍し、今年11月には全日本選手権、オーストリアで行われた「Red Bull BC One World Final 2020」でそれぞれ優勝している18歳・半井重幸(なからい・しげゆき)はこう語る。
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「他の国に比べて、日本はブレイキンを子ども達がやるということへの抵抗も少なく、むしろブレイキンで人との関りだったり、技術だけじゃない人間的なところも成長につながるという風に感じてもらえる親御さんも多いと思う」
競技を通じて成長してきた日本のトップ選手たちは、ブレイキンの魅力を十分に知る。今年11月の全日本選手権オープン部門女子で優勝している湯浅亜実は「競技を通してたくさんのことを学び、たくさんの人と出会い、いろんな経験をさせてもらった。ブレイキンというものに感謝しています」と話した。
過去のイメージを完全に払拭し、他のスポーツと同様に人間的な成長をもたらす競技であると広めるため、選手・連盟ともに力を尽くすつもりだ。
(THE ANSWER編集部・宮内 宏哉 / Hiroya Miyauchi)