来年3月6日から15日まで開催予定の第36回大会を配信

　スポーツチャンネル「DAZN（ダゾーン）」は来年3月6日から15日まで開催予定の世界最高峰のヨットレース「第36回アメリカズカップ」をライブ配信することが決定したと14日、発表した。また、前哨戦として今月17日からは「Prada America’s Cup World Series and Prada America’s Cup Christmas Race」、1月15日（金）からは第36回アメリカズカップの挑戦艇を決定する「Prada Cup Challenger Selection Series」もライブ配信する。

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「アメリカズカップ」は1851年から続く「海のF1」とも呼ばれる世界最高峰のヨットレースで、勝者に贈呈されるトロフィーは国際スポーツの中で最も古いものとされる。創成期には年に1度開催されたこともあったが、近年は3～4年に1度の開催に。92年、95年、00年と日本からは「ニッポンチャレンジ」がアメリカズカップ獲得を目指して3度挑戦。17年後の前回大会には元ニッポンチャレンジのクルーが代表を務めた「ソフトバンク・チーム・ジャパン」が挑戦を果たすなど、日本でも歴史のある大会だ。

　レースは1対1のマッチレースと呼ばれる一騎打形式で戦われ、アメリカズカップを保持するチーム「ディフェンダー」に挑戦できるのは1チャレンジャーとなる。前回大会では、エミレーツ・チーム・ニュージーランドが、オラクル・チーム・USAを7-1で破り、3度目のカップ獲得に成功した。そのエミレーツ・チーム・ニュージーランドに挑戦するため、イタリアからルナロッサ・プラダ・ピレリ・チーム、米国からニューヨーク・ヨットクラブ・アメリカンマジック 、英国からイネオス・チームUKが来年1月15日から開催される「Prada Cup」で戦う。

「Prada America’s Cup World Series and Prada America’s Cup Christmas」は今月12月17日からニュージーランド・オークランドでスタート。このレースでは、アメリカズカップ前にチャレンジャーチームとディフェンダーすべての4チームが一緒にレースができる唯一の大会であり、それぞれ技量を図るため、どんなレースが繰り広げられるかが見所になる。

　また、アメリカズカップのもう一つの見所は大会で使用される艇の規格。今大会ではレースで使用される艇が、双胴艇から単胴艇へ変更となり、大きさが50フィートから75フィートと大きくなる。最も特徴的なものは、フォイルと呼ばれる水中翼によって艇体が完全に海面から宙に浮きながら走行するデザインに。最先端のテクノロジーを駆使したデザインの「空飛ぶヨット」での今大会はこれまでにないエキサイティングなレース展開を見せてくれることに期待が集まる。

　DAZNは世界的にも注目を集めるヨットレースの国際大会でヨットレースファンに向け、熱いバトルを届けていくとしている。