【テニス】錦織の逆転劇に英メディア「壮大な勝ち上がり」 メダルかけマレーと激突
リオデジャネイロ五輪のテニス男子シングルス準々決勝で錦織圭がガエル・モンフィスを破り、自身初、日本勢としては96年ぶりとなる準決勝進出を決めた。英メディアではマレーの準決勝進出とともに、錦織の激闘の様子についても伝えている。
錦織が初の五輪4強、「タフな試合」制したマレーと準決勝で激突
現地12日に行われたリオデジャネイロ五輪のテニス男子シングルス準々決勝で世界ランク7位の錦織圭(日清食品)が同11位のガエル・モンフィス(フランス)を激闘の末で破り、自身初、日本勢としては96年ぶりとなる準決勝進出を決めた。7-6、4-6、7-6と接戦を制した錦織は準決勝で五輪連覇を狙う同2位のアンディ・マレー(イギリス)と対戦する。英メディアではマレーの準決勝進出とともに、錦織の激闘の様子についても伝えている。
マレーは準々決勝でスティーブ・ジョンソン(アメリカ)に2-1と勝利。英公共放送「BBC」電子版によると、最終セットでタイブレークにまで持ち込まれたマレーは「自分は素晴らしいスタートを切ったけど、スティーブがもっと良いプレーをしてきた。自分たちは雨のために試合に向けての練習があまりできなかったから、彼のスタートが少し遅れたのはそれが理由だろう。でも彼が自分のリズムを掴むようになってからは、本当にタフな試合だった」と振り返っている。
また、英衛星放送局「スカイ・スポーツ」電子版ではマレーの一戦をレポートする一方、「マレーの対戦相手は、ガエル・モンフィスがマッチポイントでダブルフォルトするなどスリリングなタイブレークとなる中、3点差をひっくり返す壮大な勝ち上がりをしたニシコリとなった」と、錦織の激戦の模様も伝えている。
錦織はこの日、第3セットのタイブレークで3-6と追い詰められた状況から5ポイントを連取して勝利。準決勝でも粘り強いテニスで勝機を見いだせるか。相手は、ノバク・ジョコビッチ(セルビア)、ロジャー・フェデラー(スイス)、ラファエル・ナダル(スペイン)とともに「BIG4」と呼ばれる強敵。96年ぶりメダルをかけ、錦織が決戦に挑む。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images