騎乗停止15日間 ゴール前追わず2着敗戦の仏騎手に批難噴出「処分6か月にすべきだ」
海外競馬で珍しいハプニングが起きた。障害レースで先頭を走っていた騎手がゴール寸前で追わずにかわされ、2着に。注意義務違反として騎手に15日間の騎乗停止処分が下された。実際のシーンが海外メディアに拡散され、調教師は鞍上に激怒。「なぜこんなことをしたのか分からない」「賭けた人、馬、オーナーに申し訳ない」と謝罪している。
障害レースでゴール前かわされ敗戦、実際のレース映像に海外ファンも驚き
海外競馬で珍しいハプニングが起きた。障害レースで先頭を走っていた騎手がゴール寸前で追わずにかわされ、2着に。注意義務違反として騎手に15日間の騎乗停止処分が下された。調教師も激怒したというレースは、実際のシーンが海外メディアに拡散され、海外ファンの間でも「処分6か月にすべき」「これはダメだ」「弁解の余地なしだ」などと批難が噴出している。
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まさかのシーンが拡散されている。問題となったのは、4日の仏カーニュ・シュル・メール競馬場で行われた障害レース。緑の帽子に緑の勝負服のアントラージュは先頭で最後の障害を飛越し、残り200メートルほど。鞍上のジョニー・シャロン騎手は外ラチ沿いに走るが、内から2頭追い上げ、うち1頭が今にも差されそうという勢いだった。シャロン騎手も内を確認し、状況を把握しているように見える。しかし、だ。
シャロン騎手の手綱はほとんど動かない。ムチを入れることもない。ゴール50メートル前。わずかに内の馬が対照的な鞍上の激しいアクションに応えるように抜け出す。それでも、シャロン騎手は追うことがないまま、1馬身ほどの差をつけられ、2着でゴールした。なんとも不可解なシーン。英専門メディア「アット・ザ・レーシーズ」公式ツイッターなどが実際の様子を動画付きで拡散している。
投稿では「おやおや…最後尾の緑(の馬)に注目! これを受け、ジョニー・シャロン騎手は15日間の騎乗停止に」と紹介。目の当たりにした海外ファンからも「15日? 15年にすべきだろう」「とんでもない冗談」「物凄いショック」「6か月にすべき」「これはダメだ」「呼吸に問題があったなら、なぜレースに出たんだ」「弁解の余地なし」など鞍上に辛辣なコメントが続々と投げかけられている。
英紙「レーシングポスト」によると、15日間の騎乗停止処分を受けたシャロン騎手は採決委員から事情を聞かれ、レース後は呼吸に問題があったと説明。「馬には余力が残っていないと感じた。(馬は)ゴールまでできる限りの力を出してくれた」と弁解したというが、管理する管理するガブリエル・リンダース調教師は「なぜうちの騎手がああいうことをしたのか分からない」と激怒したという。
さらに「調教師としては勝利、勝利、勝利しか頭にはなく、今日は楽勝だと思っていた。賭けてくれた人、そしてオーナーに申し訳ない」とも語ったという。
(THE ANSWER編集部)