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米YouTuberが衝撃KOも…世界王者が“エンタメ優先”に怒り「ボクシングは遊びじゃない」

ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏が28日(日本時間29日)にエキシビションマッチでリング復帰した。その前座では、人気YouTuberのジェイク・ポールが元NBAプレーヤーのネイト・ロビンソン(いずれも米国)に2回1分35秒KO勝ちしたが、試合に対しては現役世界王者らから怒りの声が上がっているようだ。米専門メディア「ワールドボクシングニュース」が報じている。

KO勝ちしたジェイク・ポール【写真:AP】
KO勝ちしたジェイク・ポール【写真:AP】

タイソン戦前座は人気YouTuberのポールが元NBA選手にKO勝ち

 ボクシングの元世界3団体ヘビー級統一王者マイク・タイソン氏が28日(日本時間29日)にエキシビションマッチでリング復帰した。その前座では、人気YouTuberのジェイク・ポールが元NBAプレーヤーのネイト・ロビンソン(いずれも米国)に2回1分35秒KO勝ちしたが、試合に対しては現役世界王者らから怒りの声が上がっているようだ。米専門メディア「ワールドボクシングニュース」が報じている。

 異色マッチは鮮烈なKO劇となった。23歳のポールは2回、右オーバーハンドでダウンを奪うと、一度は立ち上がってきた相手をもう一度沈めた。一気にコーナーに詰めると、突っ込んできたロビンソンに対して右フックを着弾。硬直したまま前のめりに倒れたロビンソンはピクリとも動かない。レフェリーが試合を即座にストップした。

 タイソン戦の前座ということもあり、注目を集めた一戦だったが、怒りを感じたボクサーもいるようだ。「ワールドボクシングニュース」は「マイク・タイソン戦の前座に登場したYouTuberのKOにプロボクサーは怒りを示している」との見出しで記事を掲載。リングに上がったポールらに対する批判的な言葉を紹介している。

 記事によると、IBF世界スーパーフェザー級王者のジョセフ・ディアスJr.(米国)は「あのYouTuberの試合は止められないか?」と不快感をにじませているようだ。エンターテインメント優先の試合だと感じている様子で「スポーツに対して、恥ずかしいし、リスペクトのないものだ。ボクシングは遊びのスポーツじゃない。あいつらは大きな怪我をするぞ」と苦言を呈している。

 ヘッドギアなしで行われたこの試合。女子ボクシングの7階級制覇王者アマンダ・セラノ(プエルトリコ)は「有名人による馬鹿げたボクシングはストップさせるべき」とバッサリ。「ボクシングは真剣勝負。YouTubeの高評価にもならない。いつか大怪我をするだろうし、全然クールなことじゃない」と危険性を指摘していた。

(THE ANSWER編集部)


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