「史上最高」の神生還― 今季NO1選出、あの“捕手越えダイブ”に冷めない衝撃
当時から米メディア騒然「ベースボール史上最高のプレー。まるで映画の一場面のよう」
アウト――。そう思った次の瞬間だった。コグランは激突すると覚悟したのか、身を構えたモリーナを飛び越えようとジャンプしたのだ。そして、180センチの名捕手の体の上を華麗に通過すると、そのままホームに両手でタッチ。勢い余って1回転しながら生還を果たした。
一瞬、何が起こったかわからず騒然とするスタジアム。激突を覚悟していたモリーナも、気づけば背後で生還していた状況を掴めていない様子だった。当時はMLB公式ツイッターも動画付きで紹介し、Cut4も「クリス・コグランはベースボール史上最高のプレーを見せた。まるで映画の一場面のようだった」と絶賛していた。
映像を見ると、コグランは目の前で捕球されたのが直前で、左右から回り込むこともできず、咄嗟の判断で右でも左でもなく「上」を選択したことが見て取れる。今季NO1の走塁に選ばれたが、その衝撃的なプレーは今季のみにとどまらず、メジャー史においても語り継がれるプレーになるだろう。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer