史上最多19個目の金メダル獲得のフェルプス 衝撃の比較結果が話題に
フェルプスは自身が持つ五輪金メダルの最多獲得数を「19」に伸ばした。これを受け、英メディアがフェルプス一人の金メダル獲得数を国と比較するデータを紹介しており、話題を呼んでいる。
もしもフェルプスが“国”だったら…
現地7日(日本時間8日)に行なわれたリオデジャネイロ五輪の競泳男子400メートルリレー決勝で、マイケル・フェルプスを擁するアメリカが3分09秒92のタイムで優勝を果たした。この結果、フェルプスは自身が持つ五輪金メダルの最多獲得数を「19」に伸ばした。これを受け、英メディアがフェルプス一人の金メダル獲得数を国と比較するデータを紹介しており、話題を呼んでいる。
4個の金メダルを獲得したロンドン五輪後、一度は現役引退を表明しながらも14年に復帰を決断。リオで5大会連続の五輪出場となった「水の怪物」は31歳となっても健在だった。この日の決勝レースで第二泳者としてトップのタイムとなる47秒12をマーク。チームに勢いを与え、前回、銀メダルに終わった同種目の覇権奪回の立役者となった。
英公共放送「BBC」電子版は19個目の金メダルを獲得したフェルプスの特集記事を掲載。その中で本人は「スターティングブロックで、心臓が爆発するかと思ったよ。とにかく、とにかく興奮していたよ」と振り返っている。また、19個目の金メダルは歴代2位となる体操のラリサ・ラチニナ(旧ソ連)や陸上のカール・ルイス(アメリカ)、パーヴォ・ヌルミ(フィンランド)、競泳のマーク・スピッツ(アメリカ)らの9個の倍以上となったことも紹介されている。
さらに、同局は興味深いデータをインフォグラフィックを用いてレポート。それは「もしフェルプスが『国家』だったら」というメダルランキングだ。
今回の特集によると、フェルプスは7日の終了時のデータで、歴代金メダル獲得数が35位タイのアルゼンチンと並んでいる。またウサイン・ボルトをはじめ陸上短距離王国の地位を確立しているジャマイカの17個(38位タイ)をも上回っている。
2000年のシドニー五輪から16年。衝撃のメダル獲得数を誇るフェルプスはいまだその数を伸ばし続けている。
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images