5年連続プロ輩出、昌平高のJリーグ内定4人が会見 鹿島入りのMF須藤「日本一獲る!」
5年連続プロ輩出、藤島監督「一番大切にしているのはトレーニングレベル」
昌平高は、16年の松本泰志(広島に加入、現・福岡)、針谷岳晃(磐田)が初めてプロ入りして以降、17年に佐相壱明(大宮に加入、現・長野)、18年に原田虹輝(川崎F)、昨季に鎌田大夢(福島)とJリーグへ毎年、選手を送り込んでおり、今季で5年連続。4人同時は過去最多となる。藤島監督は「ありがたいことに(Jクラブに)見ていただける機会は増えている。一番大切にしているのは、トレーニングレベル。サイズ(や身体能力)ではなく、プレーレベルで何ができるか。例えば、この中では小川が一番体が細く、ガチッと奪いに行く部分では課題はありますが、予測と判断でできる。いろいろな可能性を引き出す中で、個の良さを周りに理解してもらえていることが、自分たちの良さになっていると思っています」と充実感をのぞかせた。
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過去に高校総体(インターハイ)で全国4強を2度経験。5年連続でプロ輩出と、チーム成績、選手育成の両面で高い実績を挙げている昌平高は、サッカーが盛んで名門校の多い埼玉県の勢力図を大きく塗り替えている存在だ。藤島監督は「本人たちも自信を持って臨める状況と思うが、注目の中で自分のプレーが発揮できるか、もっと責任を持つ必要もあり、地力が試される」と強まるプレッシャーとの戦いを覚悟しているが、須藤は「選手権は、この高校に来た理由。日本一になって、最高の形で高校サッカーを終えてプロに入れるように、これからの練習に全力で取り組みたい」と変わらず、頂点を見据えた。
来季のプロ4選手を擁する昌平高の目標は、第99回全国高校サッカー選手権大会の優勝だ。昨季は、全国ベスト8。来季プロ入りする4選手は、いずれも主力として出場しており、昨季の経験を生かして頂点を目指す。埼玉県予選は、11日に開幕。第1シードの昌平高は、24日開催予定の3回戦から出場する。
(平野 貴也 / Takaya Hirano)