「打者に球種伝えて被弾」の真相 投手はサイン認め、打者は「見てなかった」と告白
米大リーグのプレーオフ、ア・リーグ地区シリーズ第4戦は8日(日本時間9日)、アストロズがアスレチックスに11-6で勝ち、3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。この試合で話題を呼んだのが、先発したザック・グリンキーの2回の被弾シーンだ。投球直前にホーム方向に向かい、2本指を立てるポーズ。米メディアは「球種を伝えて、3ランを打たれた」と報じ、「なんて馬鹿なことをやっているの?」とファンを唖然とさせた。試合後、投げた投手と打った打者の両者が真相を明かしている。
プレーオフで起きた珍事…投手グリンキーが球種を伝える仕草、直後に3ラン被弾
米大リーグのプレーオフ、ア・リーグ地区シリーズ第4戦は8日(日本時間9日)、アストロズがアスレチックスに11-6で勝ち、3勝1敗でリーグ優勝決定シリーズ進出を決めた。この試合で話題を呼んだのが、先発したザック・グリンキーの2回の被弾シーンだ。投球直前にホーム方向に向かい、2本指を立てるポーズ。米メディアは「球種を伝えて、3ランを打たれた」と報じ、「なんて馬鹿なことをやっているの?」とファンを唖然とさせた。試合後、投げた投手と打った打者の両者が真相を明かしている。
シリーズ突破をかけた大一番で、グリンキーが意外な行動に出た。0-0で迎えた2回1死一、二塁。7番ラウレアーノに対し、フルカウントとなった場面だった。捕手のサインを見て、投球モーションに入る直前、グリンキーはホーム側に向かい、顔の近くで右手の指を2本立て、サインを送った。そして、投げたボールはスライダー。これがド真ん中に入ってしまった。
完璧に反応したラウレアーノは豪快に振り抜くと、左翼席へ一直線。グリンキーにとっては痛恨の先制3ランを献上してしまった。この場面の行動について、複数の米メディアがクローズアップ。スポーツ専門メディア「ブリーチャーレポート」公式ツイッターは「ザック・グリンキーが球種を伝え、3ランを打たれてしまう」と紹介し、実際のシーンの動画を公開した。
レギュラーシーズンでも同様の行為をやったことはあるが、プレーオフでしかも今回は打たれたとあって米ファンからは厳しい声が上がり、「これはクレイジーだ」「何が来るか分かったらそりゃ打たれるでしょ」「なんて馬鹿なことをやっているの?」などのコメントが寄せられたが、試合後、グリンキーとラウレアーノが真相を明かしている。
米スポーツ専門局「NBCスポーツ」によると、試合後に質問を受けたグリンキーは「あれはシーズンを通してやってきたことだ。そのことによって時間を費やさずに済んだ」と球種を伝えるサインだったと明かしたものの、意に介していない様子。しかし、一方のラウレアーノは「見ていないよ」と告白。「ただ芝生を見ていた。投げる準備が整った後は彼を見ているけどね」と話し、球種に気づいてなかったようだ。
「ラウレアーノはグリンキーの次の投球のサインを見ていなかった」の見出しで報じた記事では「ヤンキースとレイズはこのグリンキーの行動を注目するだろう。もし彼が今後も投球を明らかにするのであるならば、ア・リーグ優勝決定シリーズに影響を与えることになるだろう」と指摘。次のステージで戦う可能性のある両軍にマークされる可能性があることに触れた。
試合はアストロズ打線が奮起し、4回に5得点で逆転。5回途中4失点だったグリンキーも粘り、勝利に貢献したが、投手が球種を伝えるサインをマウンドで送るのはリスクが高い。話題を集めるシーンとなってしまった。
(THE ANSWER編集部)