イチローの際立つ凄さ 60試合で打率「.460」、“大記録”を米特集「地球外生命体だ」
米大リーグは現在プレーオフ真っただ中だが、今季のレギュラーシーズンは新型コロナ禍の影響で60試合制という“中期決戦”で行われた。従来の162試合よりも100試合以上短縮されたシーズンでは4割打者の誕生も期待されたが、両リーグ最高打率はヤンキース・ラメーヒューの.364だった。これを受けて米紙ではMLBシーズン最多の262安打を放った2004年のイチロー(当時マリナーズ)の成績に再脚光を浴びせている。
4割打者誕生が期待されたシーズンが終了、打ちまくった16年前に再脚光
米大リーグは現在プレーオフ真っただ中だが、今季のレギュラーシーズンは新型コロナ禍の影響で60試合制という“中期決戦”で行われた。従来の162試合よりも100試合以上短縮されたシーズンでは4割打者の誕生も期待されたが、両リーグ最高打率はヤンキース・ラメーヒューの.364だった。これを受けて米紙ではMLBシーズン最多の262安打を放った2004年のイチロー(当時マリナーズ)の成績に再脚光を浴びせている。
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今季イチローだったらどんな成績を残していただろうか――。そう思っているのは日本人だけではない。米紙「ニューヨークタイムズ」では「連続60試合での今世紀最高の記録は未だイチローのもの」と見出し付けして、2004年のイチローを特集している。
記事では「試合数が短縮されたことで、4割打者の誕生が期待されたシーズンだったが、誰もそれを達成することはなかった。そのことでイチロー・スズキの2004年後半での活躍がどれほど印象的なものであったかが強調される結果となった」と当時を振り返り、イチローを称えている。
2004年は通常通りの162試合制だったが、イチローは6月30日から9月4日までの60試合中、59試合に出場。120本の安打を放ち、打率は.460をマーク。記事では「これは1924年に打率.424だったロジャース・ホーンスビーが連続60試合の中で.464を記録した以来の最高の数字だった」と“100年に1度”の快記録だと紹介している。
「その年30歳だったイチローはMLBシーズン最多の262本の安打を放ち、今世紀最高の数字となる打率.372を記録した。彼はこの記録を達成するために、何か地球外生命体のゾーンに入っているようだった」
同じ60試合とはいえ、シーズン全部と間を切り取ったもので違いがあるのは間違いない。それでもイチローが比類なき大打者だと証明するシーズンにもなった。
(THE ANSWER編集部)