大坂なおみ、激闘の決勝進出 現地メディアは精神力を称賛「過酷なゲームをものに」
女子テニスの世界ランク10位・大坂なおみ(日清食品)が28日(日本時間29日)、ウエスタン&サザン・オープン準決勝で同23位エリーゼ・メルテンス(ベルギー)を6-2、7-5で破り、決勝進出を決めた。26日(同27日)の準々決勝の後、白人警官による黒人男性銃撃事件への抗議で準決勝棄権を表明。大会側が1日延期という措置をとったことで、出場を決めた試合で激戦を制した。
抗議Tシャツを着用しての会場入り、2時間超の試合で勝利
女子テニスの世界ランク10位・大坂なおみ(日清食品)が28日(日本時間29日)、ウエスタン&サザン・オープン準決勝で同23位エリーゼ・メルテンス(ベルギー)を6-2、7-5で破り、決勝進出を決めた。26日(同27日)の準々決勝の後、白人警官による黒人男性銃撃事件への抗議で準決勝棄権を表明。大会側が1日延期という措置をとったことで、出場を決めた試合で激戦を制した。
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人種差別への抗議活動のスローガン「Black Lives Matter(黒人の命は大切)」というメッセージの入った黒Tシャツを着用して会場入りした大坂。試合では2時間を超える激戦の末に、メルテンスをストレートで下した。
現地でも大きな注目を集めていた大坂の1日遅れの準決勝。WTAは公式サイトで「オオサカがメンテンスを下し、決勝進出」とのタイトルでレポートしている。
記事ではメルテンスとは過去1勝1敗だったことに触れ、「今回はこの日本人は2時間以上に及ぶ戦いの後にベルギー人を倒した。2セット目を集中し、過酷なゲームをものにしたのである」と伝えている。
またAP通信も、大坂のあまり眠れなかったというコメントを引用しつつ、「2日間の睡眠不足と、想像していなかったストレスがあったが、オオサカは立ち上がった」と打電。そして差別への声を上げた直後の試合を勝ち切ったことについて、「2度のグランドスラム制覇を果たしている女王は人種差別に対する正義の声を上げた後に、コートに戻ってきた。そしてストレート勝利で決勝進出を決めた。この勝利には多くの意味が込められている」とその価値の大きさを認めている。
重圧を抱えた状態で勝利した大坂。その精神力もまた注目を浴びている。
(THE ANSWER編集部)