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渡邉彩香が「一番涙が出そう」と思った感動の瞬間 川口キャディー男泣きの“一礼”

女子ゴルフの開幕戦、アース・モンダミンカップ最終日が29日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCCで行われた。ツアー通算3勝の渡邉彩香(大東建託)が1702日ぶりの復活優勝。グリーン上ではタッグを組む川口淳キャディーも男泣きした。優勝決定直後に“一礼”する感動のシーンに、渡邊も「私も一番涙が出そうだった」と振り返った。

渡邉彩香【写真:Getty Images】
渡邉彩香【写真:Getty Images】

渡邉彩香の復活Vに川口キャディーも男泣き、グリーン上で“一礼”したシーンとは…

 女子ゴルフの開幕戦、アース・モンダミンカップ最終日が29日、無観客試合として千葉・カメリアヒルズCCで行われた。ツアー通算3勝の渡邉彩香(大東建託)が1702日ぶりの復活優勝。グリーン上ではタッグを組む川口淳キャディーも男泣きした。優勝決定直後に“一礼”する感動のシーンに、渡邊も「私も一番涙が出そうだった」と振り返った。

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 最後のバーディーパットを沈め、左手を高々と掲げた。無観客で関係者や選手だけが拍手を送る。渡邉がカップからボールを拾って振り返ると、川口キャディーが膝に手をつき、一礼するように頭を下げていた。「やっぱりその時は、私も一番涙が出そうでした」。復活を遂げた女王は、苦楽をともにしたパートナーの背中をポンポンと叩いた。

 優勝インタビューに向かう姿を見送った川口さんは、ハンカチを手にしゃがみ込んだ。苦労を知るがゆえに止まらない大粒の涙。渡邉も「ここ2、3年は苦しかった。自分以上にみんなが私のことを信じてくれた」と話すと、涙が頬をつたった。

 2017年から渡邉の主戦キャディーとなった川口さん。しかし、毎年30試合以上に出場しながら、賞金ランクは16年から12位、36位、55位、115位とシード権を喪失するまでに低迷した。昨年は8試合連続を含め、予選落ち23度。予選を通らなければ賞金を得られないため、キャディーの収入にも影響する。それでも離れずともに戦い続けた。

 ドライバーの不調を乗り越えた渡邉は、2015年11月の樋口久子Pontaレディス以来、1702日ぶりの優勝。「みんなの支えが大きくて、その人たちのためにもっと頑張って優勝を見せてあげたいというのが一番でした」。心を一つにして戦った勝利。キャディーも思わず涙するほど、苦労が報われた瞬間だった。

(THE ANSWER編集部)

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