田中将大、計1758発の伝説の男達が「えげつない」と脱帽した“もう一つの武器”とは
実際に対峙してきたオルティス「あれは厄介だ」、トーマス氏「あまりにえげつない」
そして、宿敵レッドソックスで対戦してきたオルティス氏はAロッドに対し、「何だか日本でも野球をしていた口ぶりだな」とジョーク。真顔に戻ると、田中の“ある球種”の恐怖について語り出した。
「オレはタナカとたくさん対決してきた。この男はとんでもないぐらいにえげつない。ここ何試合か見たけれど、ボールのスピードが戻ってきた。95マイル(約153キロ)だ。そして、スプリット、スライダー。彼はスライダーをたくさん投げていたが、あれは厄介だ」
抜群の切れ味を誇るスライダーについて、「ビッグパピ」の愛称で知られるレッドソックスの英雄は、実際に対峙してきた経験から褒めるしかない様子だった。トーマス氏も賛同する。
「パピが言うところの、あまりにえげつないので素晴らしい、と言うところ。彼はストライクゾーンの低めにボールを収め続けた。スタンドから試合の序盤を見たけれど、ストライクゾーンギリギリで打者を翻弄するようだった。スプリットは効果的。スライダーはダイナマイトだ」
田中といえば鋭く落ちる宝刀スプリットが代名詞。しかし、MLB史にその名を残す伝説的スラッガーたちはスライダーに驚きを隠そうとしなかった。絶好調を持続する田中。ポストシーズンでの無双モードは、もはや必然と呼べるかもしれない。