五輪4連覇かかる伊調馨に米誌も注目 「女子レスリングを支配している」
世界一のスポーツ大国であるアメリカが誇る専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版では各競技の展望を特集。“ある競技”について日本の優位性を予想している。
同じく4連覇かかる吉田沙保里、「女子は日本によって支配されている」
リオデジャネイロ五輪開幕まであと1週間と迫り、日本だけでなく各国でも開幕ムードが盛り上がっている。世界一のスポーツ大国であるアメリカが誇る専門誌「スポーツ・イラストレイテッド」電子版では各競技の展望を特集。“ある競技”について日本の優位性を予想している。
その競技とはレスリングだ。今回の特集では、2012年のロンドン五輪後、国際オリンピック委員会(IOC)の理事会で実施競技から除外される危機に陥ったものの、ルール改正などによって五輪への残留が決まった経緯について説明しつつ、現状の勢力図について展望している。特に日本が高い評価を受けているのは女子フリースタイルだ。
記事では「五輪レスリング競技でのアメリカの総メダル数は124個を数えてトップに立つが、ここ近年はグレコローマンスタイル、そして女子フリースタイルでは苦戦を強いられている」とレポート。「2004年から競技に追加された女子競技は日本によって支配されているため、アメリカはまだ金メダルを勝ち取っていない」と過去3大会について振り返りつつ、75キロ級と67キロ級で通算3度の世界選手権優勝に輝いたアデリーヌ・グレーと昨年の世界チャンピオンのヘレン・マルーリスのアメリカ勢に期待を寄せている。
また競技の注目選手では女子58キロ級で出場予定の伊調馨(ALSOK)の名が挙げられている。「10度の世界チャンピオンは女子レスリングを支配している。五輪では04年に表彰台の頂点に立って以降、男女通じてレスリング選手として初の4大会連続での五輪金メダルを目指している。13年間にわたって189連勝を飾った」とその実力を称賛している。
53キロ級の吉田沙保里(フリー)とともに女子史上初の五輪4連覇を目指す伊調。その実績からアメリカでも“最強の女子”ととらえられているようだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer