錦織ら次世代の“甘さ”に英紙が苦言「フェデラー、ナダルの支配は後続の恥」
錦織ら次世代の“甘さ”はドイツ代表MFの緩慢なプレッシングと同じ?
実力者トリオのみならず、錦織ら次世代も対象に挙がっている。「フェデラー&ナダル時代」に幕を引けないもどかしさはサッカー界のある天才司令塔に重ねられている。
「ミロシュ・ラオニッチ、ケイ・ニシコリ、トマーシュ・ベルディハはメスト・エジルが相手MFを追いかける程度の自信の中で迎えたチャンスしか掴んでいない。ラオニッチとニシコリは(またもや)故障の問題を抱えている。ベルディハ、マリン・チリッチ、グリゴール・ディミトロフはある程度のいい成果や、完全に無残な結果を出すという状況だ」
ドイツ代表MFエジルはドイツのブレーメン、スペインのレアル・マドリード、そして、イングランドのアーセナルでアシスト王に輝いた才能の持ち主だが、守備時の緩慢なプレーで英メディア、サポーターの批判の対象にされている。サッカーの母国らしい例えだが、錦織ら次世代の王座への“詰めの甘さ”はエジルのプレッシングと同様のもどかしさがあるという。
一方、特集では新世代の若手の現状にも触れている。世界ランク5位に躍進した20歳の新星、アレクサンダー・ズベレフ(ドイツ)はグランドスラムでは16強どまり。同20位のニック・キリオス(オーストラリア)は才能を評価されながら、上海マスターズ1回戦で途中棄権。“悪童ぶり”について「ニック・キリオスは依然としてニック・キリオスであり続けている」と報じている。
こうした論調になるのも、フェデラー、ナダルが年を重ねてもいかに図抜けた存在であるかの裏返しでもあるだろう。2人の輝かしい栄光の影で、次代のテニス界を担う錦織らの奮起を求める声も上がっている。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer