スポーツロスに嘆くファンへ「名珍場面特別編」―レイカーズ本拠地近くで粋な計らい

　新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。スポーツロスに嘆くファンへ向け、過去の様々な競技で盛り上がったシーンを「名珍場面特別編」としてプレーバック。今回は1月にヘリコプター墜落事故で亡くなった米プロバスケットボール（NBA）の元スーパースター、コービー・ブライアント氏に対して、ロサンゼルスのメルセデスベンツ販売代理店が行った“追悼アート”。粋な計らいに「これ見ると泣きそう」など、多くの米ファンが感動した。

　ステイプルズセンターの建物の屋上に数十台のベンツが並んでいた。追悼セレモニーが行われた1月31日、上空のヘリから捉えた画像で何を示していたか分かる。「KOBE」という文字になり、最後はハートのマーク。KとBとEは白の車体、Oは黒と黄の車体でベンツのゴロを模し、ハートは赤の車体でデザインしている。全部で65台。大きな5文字が夜の闇にライトアップされた。

　米放送局「CBSカリフォルニア」公式ツイッターによると、本拠地会場近くのメルセデスベンツ販売代理店が自社社屋の屋上で行ったものという。地元放送局「KTLA」公式ツイッターは実際の写真を公開すると、瞬く間に拡散されて大反響。コービー氏も生前、メルセデスベンツとスポンサー契約を結んでいたといい、多くのコメントが寄せられた。

「もう泣かないけど、この追悼を見ると泣きそうになった」「うわ、すごい！」「格好いいね！」「こんなに車を並べるなんて面白いね」などと感動の反響が広がった。ヘリコプター墜落の事故に見舞われ、突然、訪れたNBAの元スーパースターの死。多くの人が追悼の思いを形にしていたが、車を使って示したコービー氏に対する敬意は、人々の脳裏に刻まれていた。