5日に開幕迎えた韓国リーグ、英紙でも「韓国に野球が戻る」と特集

　韓国プロ野球（KBO）が5日に開幕した。日本のプロ野球に先駆けての開幕。開幕戦は5カードが行われ、ようやく球春が到来した。無観客の中で、マスク着用のチアガールがパフォーマンスする異例の光景に英メディアも注目を寄せている。

　新型コロナの影響で延期が続いていた韓国プロ野球が開幕。ハンファとの開幕戦を迎えたSKワイバーンズの本拠地のスタンドに人の姿はなかったが、ファンが描かれたボードが並んだ。ホットパンツを履いたチアガールはマスク姿でパフォーマンス。試合に花を添えていた。

　世界的にスポーツイベントの中止が続く中での大型イベントの開幕は、野球が盛んではない欧州からも熱い注目を浴びている。英紙「サン」では「コロナウイルス・シャットダウンを終え、韓国に野球が戻る」と題して報じている。

「野球が始まった―　コロナ危機を乗り越えた韓国で最初に再開したスポーツだ。インチョンではSKとハンファが対戦した」

　こう始まった記事では感染防止策を敷いた現地の様子にも触れ「運営側は、選手と審判、さらにはチアリーダーにもマスク着用を義務づけた。チームメートとのハイタッチ、唾吐き行為、喫煙は禁じられている」と伝えている。

　韓国プロ野球は世界のメジャースポーツの中では最初に再開を決めた競技の一つだとし、今後の推移を見守っている。米スポーツ専門局「ESPN」でも実際の試合が中継されるなど、各方面から大きな注目を集めている。