米スポーツ界の経済的損失1兆3000億円超か 新型コロナ被害は「驚異的な数値」に
新型コロナウイルス感染拡大が広がる米国はスポーツ界の試合、大会が軒並み中止に。経済的損失が広がっているが、その打撃は最低でも120億ドル(約1兆3000億円)に上るとの見通しを、米紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
米放送局ESPN担当者が分析、NY紙「信じられない出来事が米国で起ころうと…」
新型コロナウイルス感染拡大が広がる米国はスポーツ界の試合、大会が軒並み中止に。経済的損失が広がっているが、その打撃は最低でも120億ドル(約1兆3000億円)に上るとの見通しを、米紙「ニューヨーク・ポスト」が報じている。
「新型コロナウイルスによる米スポーツ界への打撃は最低でも120億ドルか」と見出しを打って特集した記事は「新型コロナウイルスによって信じられない出来事が米国で起ころうとしている」と言及している。
記事では、米スポーツ専門局「ESPN」の分析者の見解を紹介。それによると、全米におけるスポーツ界の経済損失は最低でも120億ドル(約1兆3000億円)になり、米国で絶大な人気を誇る大学アメフトとNFLが中止になれば、その額はさらに倍になるという。
「この驚異的な数値は、オーナーからスタジアムの従業員まであらゆる人間に対し、影響となって現れると考えられている」と、記事では指摘している。
また、前述の分析者によると、ファンによるプロスポーツでのグッズ購入における損失が32億5000万ドル(約3500億円)を占め、アリーナの従業員の給与未払い額の総額は3億7000万ドル(約400億円)になると見込んでいるという。
放映権料の損失は22億ドル(約2350億円)とみられ、学生スポーツに関連した観光業での損失は24億ドル(約2570億円)になるとの研究結果もあると伝えられている。
ただ、最低120億ドルという損失額にはモータースポーツ、ゴルフ、テニス、スポーツ関連のギャンブル、その他マイナースポーツが含まれていないため、最終合計は上記の額よりもかなり高くなると考えられているという。
現在も外出自粛が続き、多くのスポーツは活動できない状態にある。未曾有のウイルス感染の被害は、米スポーツ界にとって大きな爪痕を残すことになりそうだ。
(THE ANSWER編集部)