ジョコビッチ、リオ五輪へ意欲 懸念されるジカ熱にも不安の色見せず
辞退選手も出る中、「私にとっては十分に安全」
ジョコビッチが「危険」という言葉を使ったのは、ブラジルで猛威を振るっているジカ熱についてだ。今年に入ってブラジル国内でジカ熱患者が爆発的に増加したこともあり、今年のウィンブルドン準優勝者ミロシュ・ラオニッチやトマーシュ・ベルディハらといった強豪が出場を辞退している。
またテニス界のレジェンド、ロジャー・フェデラーも膝のリハビリを理由に欠場を決めた。その中でジョコビッチの判断に注目は集まったが「もちろん、ウィルスに感染してしまう可能性はあるかもしれない。しかしウィルスについての話題や騒ぎは、何か意図的に作られているかもしれないとも思うんだ。私にとっては十分に安全だし、大会に臨むつもりだよ」と意に介さず、出場を明言した。
4年前のロンドン五輪では準決勝で地元イギリスのアンディ・マレーに、また、3位決定戦でもフアン・マルティン・デル・ポトロに連敗してメダルを逃す屈辱を味わった。グランドスラムに加えて4年越しの五輪金メダルを手にすれば、ジョコビッチは名実ともに最強の座を手に入れる。意欲十分の世界ナンバーワンプレーヤーは、五輪でも錦織圭にとって最強のライバルとなりそうだ。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images