大橋会長、KO生んだ現役時代の肉体美 30年前の歴史的瞬間に反響「懐かしい映像だ!」
ボクシングの元WBA・WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行氏(現・大橋ジム会長)がインスタグラムを更新。日本人の世界挑戦連敗を21で止めた30年前の歴史的試合の動画を公開すると、ファンから「懐かしい映像だぁ!」「今見ても涙出てきます」と反響が集まっている。
大橋会長が1990年2月の王座奪取シーンを公開、見事な右アッパーも決めた
ボクシングの元WBA・WBC世界ミニマム級王者・大橋秀行氏(現・大橋ジム会長)がインスタグラムを更新。日本人の世界挑戦連敗を21で止めた30年前の歴史的試合の動画を公開すると、ファンから「懐かしい映像だぁ!」「今見ても涙出てきます」と反響が集まっている。
当然ながら今とは違う、現役バリバリの大橋会長だ。勝利後のインタビューから始まる動画。マイクを向けられ、大粒の汗を流しながら「嬉しいです」と語るボクサー。笑顔で左拳を2度突き上げたのは、確かに大橋会長だった。筋骨隆々の24歳は「世界チャンピオンになったことより、連敗を止めたことの方が最高に嬉しいです」と凛々しい表情で声を弾ませている。
1990年2月7日、WBC世界ストロー級(現ミニマム級)王者・崔漸煥(韓国)に挑戦。動画ではハイライトが流れると、接近戦から大橋会長が見事な右アッパーを入れ、王者の顔を跳ね上げた。すかさず左ボディーを叩き込み、王者はうずくまってダウン。3度目の世界挑戦は9回KO勝ちで王座奪取に成功し、日本人の世界挑戦連敗を21で止めた。
「今まで生まれてきた中で今日が最高に嬉しいです」と喜び、左ボディーは松本清司トレーナーの指示通りだと感謝した。しかし、30年の時を経て投稿したインスタグラムでは「いつも縁の下の力持ちになっている松本清司先生を称えなければ」と咄嗟に言ってしまった“裏話”を披露。「気を悪くしてしまったかなと気にしていた」そうだが、のちの合宿で「大橋 あの時俺の名前出してくれて本当に嬉しかったよ」と言われたという。
「お酒を飲んで何度も言ってくれて嬉しかった いい嘘と悪い嘘があるんだなと思いました。でも松本先生に日頃からそっとアドバイスを貰っていて、感謝の気持ちを伝えたかったのでここが一番のチャンスでした」
この投稿にファンからは「いい話ですね」「こんな裏話があったんですね」「うお~っ! 懐かしい映像だぁ!」「この試合、今見ても涙出てきます……」とコメントが集まっている。平成第1号の世界王者誕生でもあり、世界王者不在の状態が長く続いていた日本ボクシング界に光をもたらした。今では井上尚弥らを輩出するなど会長職でも手腕を発揮しているが、現役時代の輝きも色褪せていないようだ。
(THE ANSWER編集部)