【甦るラグビーW杯】横浜が揺れた101秒 NZの“特別仕様ハカ”が世界で再生1000万超「いつ見てもいい」
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は9月21日にニュージーランド代表が1次リーグ初戦の南アフリカ戦前に演じた「ハカ」だ。大会公式ツイッターが公開した動画は世界で再生1000万回を超え、大きな話題となった。
新型コロナ禍の今こそ「ONE TEAM」に―ラグビーW杯の名珍場面を連日回想
新型コロナウイルス感染拡大の影響で、多くのスポーツイベントが延期、中止を余儀なくされている。日本が元気を失いかけている今、振り返りたいのが昨秋のラグビーワールドカップ(W杯)だ。グラウンド内外で様々なドラマが生まれた大会の名珍場面を「甦るラグビーW杯」としてプレーバックする。今回は9月21日にニュージーランド代表が1次リーグ初戦の南アフリカ戦前に演じた「ハカ」だ。大会公式ツイッターが公開した動画は世界で再生1000万回を超え、大きな話題となった。
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この瞬間、世界の視線が横浜のピッチに注がれた。通称「オールブラックス」の面々が隊列を組み、肩を組んで横一列になった南アフリカと対峙する。緊張感が覆ったスタジアム。リード主将が掛け声を上げると、声を上げ、腕を叩き、一気に心を掴んだ。もう一人のリード役ペレナラが続き、独特の地を踏むリズムを刻み、ド迫力の舞いを披露した。
演じたのは、通常の「カマテ」ではなく、特別な試合のみで舞う「カパオパンゴ」だった。W杯の初戦。それも南アフリカという強豪を前に闘志を表現した。演じ切ると、多くのスマホが掲げられていたスタジアムにはどよめきが沸き起こり、得も言われぬ雰囲気に包まれた。これが、世界最強軍団が演じる“本物のハカ”だった。
この瞬間を待ち望んでいた世界のファンに届けるように大会公式ツイッターは101秒の動画を速報。「オールブラックス、2019ラグビーW杯初のハカ。ニュージーランド、南アフリカとの一戦で迫力あるハカで威圧」とつづって紹介すると、瞬く間に反響が広がった。再生回数は半日あまりで驚異の600万回を突破。コメント欄に興奮の声が殺到した。
海外ファンから「素晴らしい光景だった」「全てのスポーツにおいて、ハカよりもクールで感激するものはほとんどないと思う」「日本の子供たちがやったハカも良かったよ」「感動した」「いつ見てもいいな」「なんてクール」などコメントが上がり、母国開催で目撃した日本のファンからも多く声が寄せられた。
「最高にかっこいい」「いきなりカパオパンゴは歴史でもそうないはず」「気合い入ってるなぁ」「身に染みる」などと大興奮の様子で、横浜の地で見られることに感謝。大会の日本語版と英語版で公開された動画は、その後も再生され続け、驚異の再生1000万回を突破。日本の子供も各地で真似したことも話題となり、開幕翌日に鮮烈なインパクトを残した。
3連覇こそ逃したが、堂々の3位に入ったオールブラックス。その存在感は傑出しており、とりわけ「ハカ」は大会を大いに盛り上げた。ニュージーランドでも外出制限など、新型コロナウイルスの影響を受けている。黒のジャージ軍団が、再び豪快な雄たけびが世界に元気を与えてくれる日が待ち遠しい。
(THE ANSWER編集部)