NBAシーズン終了なら経済損失1100億円超か 巨額“赤字”で来季の給与削減も
米プロバスケットボール(NBA)は新型コロナウイルスの感染拡大により中断中。練習や移動も制限されるなど深刻な影響を受けているが、米メディアはNBAがこのままシーズン終了した場合の経済的損失に注目。その額は10億ドル(約1100億円)とも試算している。
分析サイトの検証によると、損失は最低でも10億ドルと試算
米プロバスケットボール(NBA)は新型コロナウイルスの感染拡大により中断中。練習や移動も制限されるなど深刻な影響を受けているが、米メディアはNBAがこのままシーズン終了した場合の経済的損失に注目。その額は10億ドル(約1100億円)とも試算している。
巨額の損失となりそうだ。米ヤフースポーツは「NBAシーズン終了の場合、損失は10億ドル以上か」とのタイトルで記事を掲載。経済的な観点で大きな損失が出ると予想している。
同メディアは「状況が落ち着くまで新型コロナウイルスの感染拡大がいつまで続くかを考えた場合、再開というよりも、NBAがシーズンを終了させることの方が可能性はあるだろう」とシーズン終了の可能性について言及。そのうえで「ESPNのジャーナリストであるザック・ロー氏は、今季のNBAは期間が延長され、来季のシーズン日程にも変更が加わると指摘している。そこで、NBA側としては今季の王者を決定するのではなく、損失を減らす必要があるのではないかというのだ」と全日程をこなすことよりも、予測される損失への対処について注目している。
記事によると、世論調査の分析などを行うウェブサイト「ファイブ・サーティー・エイト」が検証した結果について「NBAがシーズンを中止した場合、損失は最低でも10億ドル(約1100億円)と試算した」としている。
また同メディアは、ワシントン・ポスト紙のベン・ゴリバー記者の言葉を伝えている。「プレーオフがなくなってしまった場合、1チーム当たりの経済損失は4000万ドル(約44億円)、全体で12億ドル(約1300億円)に上るだろう」と更に巨額な損失を予測しているようだ。
記事では給与についても言及。「これにより、来季のサラリーキャップにまで深刻な影響が及びそうだ。というのも、サラリーキャップはNBA全30球団の収入を分割したうえで決まるものだからである。10億ドル以上の損失となると、理論上、NBAは大幅な給与総額の削減に直面することとなるだろう」とし、ここでも大きな影響が出ることを伝えている。
(THE ANSWER編集部)