無観客試合が“新常識” 日本スポーツ界大打撃に米注目「五輪へコロナを防ぐゆえ…」
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、日本のスポーツ界に大打撃を与えている。各競技で中止や延期などが相次いでいるなか、東京五輪の実施可否も話題に。米メディアでは「スポーツ界の不気味な新しい“日常”だ」と実施に向けた日本の様子に注目している。
新型コロナウイルスの影響で無観客試合、米メディアは五輪のためと報道
世界中で猛威を振るう新型コロナウイルスは、日本のスポーツ界に大打撃を与えている。各競技で中止や延期などが相次いでいるなか、東京五輪の実施可否も話題に。米メディアでは「スポーツ界の不気味な新しい“日常”だ」と実施に向けた日本の様子に注目している。
無観客試合となる競技もあり、米放送局「CNN」は「コロナウイルスの封じ込め対策に日本のスポーツ界が苦しむ」と報道。「日本最大級のプロ野球チームがフィールドに入る時、5万5000席のスタジアムは完全に空っぽだ。これは政府が2020年の五輪へ向けてコロナウイルスの拡散を防ごうとしているがゆえの、スポーツ界にとって不気味な新しい“日常”だ」としている。巨人のオープン戦が無観客試合となったことは、東京五輪開催に向けた取り組みだとしている。
1日には東京マラソンが行われた。感染拡大を懸念し、一般ランナーの参加を取りやめてエリートの部約200人のみの措置をとって行われた国内最高峰レース。沿道での観戦自粛を促し、規模縮小で実施された。同局公式サイトに掲載された動画ではこう報じている。
「このマラソンに参加するために、マーク・ドーソンとその家族は5000マイルほど離れたカナダのバンクーバーから日本へやって来た。しかし、沿道に立ってレースを見守るだけになるとは想像さえしていなかった。応募の中から8%しか出場できないといわれる東京マラソン出場の機会を、ドーソンは7年間も待っていた」