リオ五輪、選手村にも問題発生? オーストラリアが入村拒否&ホテルに宿泊
開幕まであと2週間を切ったリオデジャネイロ五輪。治安面やジカ熱に対する不安が叫ばれる中、現地でアスリートが生活する選手村に対しても懸念材料が持ち上がった。
オーストラリアが当面、入村を見合わせる方針
開幕まであと2週間を切ったリオデジャネイロ五輪。治安面やジカ熱に対する不安が叫ばれる中、現地でアスリートが生活する選手村に対しても懸念材料が持ち上がった。選手村の不備を問題視したオーストラリア選手団が近くのホテルに泊まらざるを得ない状態になったという。英公共放送「BBC」電子版が伝えている。
「BBC」によると、総工費15億ドル、日本円にして1590億円もの金額をかけて建築された選手村はテニスコートやサッカー用のピッチ、7つの競泳用プールに計1万8000人のアスリートや関係者が宿泊できる施設を備えている。オーストラリア選手団はその施設への入村を拒否し、3日間は開催地近くのホテルに宿泊する方針だという。
オーストラリア選手団の団長、キティ・チラー氏は記事の中で、以下のように理由を説明している。
「問題は詰まったトイレ、汚水が漏れたパイプ、露出した電気配線、まったく照明が設置されておらず真っ暗な階段、大規模な掃除が必要なほど汚れた床などです」
巨額の資金を投じて建設された施設にもかかわらず、住環境は決していいとは言えないようだ。日本選手団も徐々にブラジル入りするなど、現地の五輪ムードは高まりつつある。果たして開幕までに選手たちが快適に暮らせる環境へと改善されるのだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer