「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」で復帰

　米プロバスケットボール（NBA）のウィザーズは3日（日本時間4日）、本拠地でウォリアーズと対戦。63-72で前半を折り返した。鼠径部打撲で離脱していた八村塁が24試合ぶりに先発。49日ぶりに実戦復帰を果たした。前半は11分39秒の出場時間で、4得点、4リバウンドを記録した。

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　日本人初の1巡目指名ルーキーがついに実戦復帰を果たした。復帰戦でいきなりスタメンに名を連ねた八村は、久しぶりのプレーで会場を沸かせた。「ジャパニーズ・ヘリテージ・ナイト」と題された一戦で、八村は試合前にチームを代表し「皆さんこんにちは、お久しぶりです。今日はジャパニーズ・ナイトということで、沢山の日本人の方が来てくださっているそうで、とても嬉しいです」と日本語で挨拶をした。

　試合開始16秒でいきなり2ポイントシュートを決めた八村。2分後にもブラッドリー・ビールからパスを受け、フリースローライン付近からジャンプショットを沈める幸先の良いスタート。タイムアウト中には和太鼓の演奏も行われ、会場からは大きな拍手が送られた。

　リーグ屈指のPFドレイモンド・グリーンとマッチアップした八村は、第1クォーター（Q）から2つのリバウンドを記録。オフェンスでは得点以外でも、ファストブレイクからゴール下にドライブし、レイアップのフェイクから右コーナーでオープンになっていたビールへパスして3Pをアシスト。早速チームメイトとの良いコンビネーションも見せた。

　第2Q残り9分44秒に再びコートに立った八村は、ウォリアーズのルーキー、エリック・パスカルと対峙。1つのリバウンドを獲得して、残り5分59秒にベンチへ戻った。残り6分43秒に3Pを決めたビールがウィザーズでのキャリア得点数を1万881とし、ジョン・ウォールを抜いて得点数でチーム歴代3位に浮上。会場に歓声が起きた。ウィザーズは第2Q終盤に猛追。残り2分35秒では追いついた。しかし再び突き放され、9点のビハインドで前半を折り返した。

　八村は離脱するまでにNBAデビューシーズンで開幕から全試合に出場し、1試合平均13.9得点、5.8リバウンド、1.6アシストを記録するなど、印象的なパフォーマンスを披露。2月14日～16日（同15日～17日）のオールスター・ウィークエンドに行われる、若手のオールスター「ライジング・スターズ・チャレンジ」にも、日本人で初めて「世界選抜」の一員として選出された。