奥原希望「なんで、このタイミングで…」 涙の棄権、女王が無理できない理由
膝は過去に長期離脱を強いられた箇所「手術後も同じ痛みを感じることあった」
奥原は「なんで、このタイミングで……、良い時にケガをしてしまったり……。今回は特に、PV(世界選手権の決勝で戦ったプサルラ・V・シンドゥ)選手を破って、準決勝で(五輪)金メダリストのマリン選手と、自分がどこまでできるのか、今、世界の強豪とやりあえるところまで力を付けた自信はありますし、それをファンの皆さんの前で、生でお見せしたかった気持ちが強くて、本当にすごく残念ですし、私の試合を楽しみに今日来て下さったファンの皆様にはすごく申し訳ない気持ちでいっぱいです」と悔しさを表し、ファンに詫びた。
しかし、無理はできない。奥原にとって、膝は過去に長期離脱を強いられた箇所だ。2013年に左膝、翌2014年に右膝を手術している。回復状況が気がかりだが、奥原は「手術後も同じ痛みを感じることはあった。今のところ、自分では大丈夫だと思っている」と話した。棄権は残念だが、早期の回復が望まれる。
【了】
平野貴也●文 text by Takaya Hirano