15人制と7人制の違いとは 東京五輪へ挑む福岡堅樹が解説「何度もトップスピードに」
フィジカルの必要な15人制に対して、7人制で求められるのはスピード
今後は東京五輪を目指し、7人制日本代表の候補合宿(24日~・熊谷)に参加する。まずは代表の座を勝ち取るところを目指すが、「注目されているのは15人制。7人制はなかなか目にする機会が少なく、知名度はまだまだ。五輪で7人制がスポットを浴びれば。今の7人制は15人制より低いところにある。7人制の知名度が広まってくれれば」と幅広いラグビーの普及が狙いにあることも明かした。
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その上で15人制と7人制の違いについても言及している。
「15人制に関してはWTBでもかなりフィジカルの部分が大事になってくる。ブレークダウンでの仕事、バックローの選手、フランカーの選手相手にしっかりボールをキープする、ジャッカルするようなスキルが必要になってくる。空中戦も多いので、そこで当たり負けない体の強さが必要だと思います。
7人制になると、どちらかというとスピード。走ることに特化することが必要になる。キックを競るシチュエーションはそうないですし。より広いスペースを与えられたらそこで勝負する。何度も何度もトップスピードを出せる体になる必要があるし、より走れる体にシフトしていければいいかなと思います」
15人制でスピードスターとして名をはせたが、よりスピードに磨きをかけたプレーをイメージしているようだ。実際に2016年のリオ五輪でも7人制代表に選出され、4強入りに貢献している。7人制は“本職”ではないが、W杯で世界を相手に渡り合ったその経験は必ずや生かせるはずだ。
将来的には医師を目指す福岡にとって、昨年のW杯と同様に東京五輪は集大成の舞台ともいえる。「まず前提としてメンバーに入る事。それがまず大変なこと」と前置きした上で、「実際にリオ五輪を経験したものとして。日本でメダルをとるかどうか、その差は大きいと感じた。4位でも快挙だったが、それでも周りの活躍に埋もれてしまって、少し悔しい思いをした。やるからには必ずメダルを目指したい」と力強く大きな目標を見据えた。
2019年に日本を熱狂させた男が、2020年新たなステージでの偉大な挑戦をスタートさせる。
(THE ANSWER編集部・角野 敬介 / Keisuke Sumino)