ウッズが今シーズン全休へ 腰の故障に苦しみ、代理人「準備できていない」
かつてゴルフ界のスーパースターとして君臨したタイガー・ウッズが、キャリアのターニングポイントを迎えている。
今月中のツアー復帰を断念、「2016-17シーズンに向けて、プレーするため努力している」
かつてゴルフ界のスーパースターとして君臨したタイガー・ウッズが、キャリアのターニングポイントを迎えている。英公共放送「BBC」電子版によると、ウッズの代理人が今月中のPGAツアー復帰を断念したことを伝え、今シーズンは全休となることを表明したという。長引く腰の負傷が理由のようだ。
ウッズは1995年のマスターズで19歳にして鮮烈なデビューを飾ると、2年後の同大会では史上最年少の21歳3か月で優勝を果たした。それ以降は全米オープン、全英オープン、全米プロゴルフ選手権の四大メジャー選手権を計14回制するなど、1990年代から2000年代の絶対王者として君臨した。しかし、近年は左膝などのケガに悩まされることが増え、現在は腰の故障に苦しんでいる。
ウッズの代理人を務めるマーク・スタインバーグ氏は「状況は進歩し続けている。しかし単純に、まだPGAツアーに出られる準備ができていない」と専門放送局「ゴルフチャンネル」にEメールの文面で伝えたという。ウッズがPGAツアーに出場したのは昨年8月のウィンダム選手権が最後となっている。
40歳となったウッズは、負傷から復帰して競争力のあるゴルフを取り戻せる時がいつになるかを明言しておらず、世界ランキングは現在628位にまで落ちているとBBCは伝えている。また、米ゴルフ専門局「ゴルフチャンネル」によると、スタインバーグ氏も「2015-16シーズンはプレーせず、彼は来たる2016-17シーズンに向けて、プレーするため努力し、リハビリしているところだ」と現状を明かしたという。
ウッズの代名詞とも言える全身を躍動させたフルスイングは、身体にダメージを蓄積させてきたようだ。他競技に比べると選手寿命が長いとされるゴルフだが、ウッズは負傷との戦いに打ち勝ち、再び“タイガー・チャージ”を見せられる日は来るのだろうか。
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ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer
ゲッティイメージズ●写真 photo by Getty Images