[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

マリニン8位を先輩ネイサン・チェンが解説 重ねた18年平昌の大失敗、会場の溜息は「胃をえぐられるように…」

ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子フリーが13日(日本時間14日)に行われた。ショートプログラム(SP)首位のイリア・マリニン(米国)に転倒が相次ぐ大波乱。まさかの8位に沈んだ。五輪の重圧を知る先輩ネイサン・チェンは、自身の経験を重ねながらマリニンの演技を振り返っている。

フィギュア男子フリーに出場した米国のイリア・マリニン【写真:ロイター】
フィギュア男子フリーに出場した米国のイリア・マリニン【写真:ロイター】

ミラノ・コルティナ五輪

 ミラノ・コルティナ五輪のフィギュアスケート男子フリーが13日(日本時間14日)に行われた。ショートプログラム(SP)首位のイリア・マリニン(米国)に転倒が相次ぐ大波乱。まさかの8位に沈んだ。五輪の重圧を知る先輩ネイサン・チェンは、自身の経験を重ねながらマリニンの演技を振り返っている。

 冒頭の4回転フリップを完璧に決めたマリニン。しかし、続くジャンプがシングルアクセルになった。その後もジャンプが乱れ、転倒もあるなど普段の姿にはほど遠かった。最後のジャンプも失敗。SP首位から8位に転落し、呆然とした様子だった。

 米「ヤフースポーツ」の解説者として現地入りしているチェン。同メディアに出演し「今夜、何かが起こった。正直なところ、それが何であったのか、言葉にすることさえできない」と語りつつ、「でも間違いなく2018年の自分の経験を振り返ることができる。あの時、私はSPに大きなプレッシャーを感じ、頭の中にはたくさんの懸念や疑念を抱えて臨んでいました」と語った。

 2018年の平昌五輪。金メダル候補として期待されたチェンは、SPですべてのジャンプでミスが出てるまさかの結果に。17位と出遅れた。それでもフリーで会心の演技を披露し、最終的には総合5位となっている。

 マリニンの演技については「彼は4回転アクセルに挑んだが、1回転になってしまった。そしてその後、どのエレメントも少しずつ、だんだんと抑え気味になっていくのが分かった。そして最後には、彼の夜ではなかった」と振り返り、さらにこう語った。

「満員の観客の前でパフォーマンスすることの最も難しいことの一つは、観客の反応を心の底から感じてしまうことだ。(チェンが2018年の平昌五輪で)最初のジャンプで転倒した時、観客全体から『ああああ』という声が上がったのを覚えている。あれは胃をえぐられるように突き刺さるんだ」

 観客の反応が、失敗を重ねると大きなプレッシャーになると回顧。「それでも、立ち上がり、精神的にリフレッシュし、何が間違っていたのか、次のエレメントのためにどう立て直すかを考えなければならない。しかし同時に、アリーナ全体のエネルギーも変わってしまい、緊張感が生まれるのを感じる。観客全員が身を乗り出してみているのが分かる。スケーターとしてそれを感じながら、自分を落ち着かせ、立て直そうとするが、一つ一つのミスが積み重なっていく。本当に、あの状況がどれだけ厳しいものであったか、言葉では言い表せない」と、自身の経験を説明した。

 アクセルを含む4回転ジャンプを操り、“4回転の神”とも呼ばれるマリニン。個人の金メダルを逃すまさかの展開になったが、偉大な先輩は「イリアは間違いなく、まだ若く、ハングリー精神も旺盛で、計り知れないポテンシャルを秘めている。今後何回ものオリンピックサイクルで語り継がれる選手であることは間違いない。しかし今夜は、彼が自分を振り返り、精神的、肉体的にどのような状態だったのかを再評価し、次のオリンピックで違う結果を出すためにどうすればいいのかを明確にする必要がある、そんな夜だった」と語った。

(THE ANSWER編集部)



W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
CW-X
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集