怪我の少ない身体を作るには 現役MLB日本人コーチが語る理想的な「育て方」
怪我の少ない体づくりへの第一歩は…「別の競技や動きを体験させる」こと
予期せぬ動きをした時に身体がいかに対応するか。また同じ動きを繰り返しても、特定の場所に掛かる負担を軽減させる方法を知っているか。
つまり、身体が限られた動きだけではなく、プラスアルファの動きをどれだけ多く備えているかによって、怪我を防げる確率は飛躍的にアップするようだ。
「少し逆説的かもしれませんが、いい野球選手に育てたいのなら、別の競技や動きを体験させて、基礎となる運動神経を上げておくことが大切だと思います。メジャーのトップ選手の中には、大学まで2つの競技を掛け持っていた選手も多い。子供の頃にできるだけ多くの動きを経験させておくこと。それが怪我の少ない体づくりへの第一歩かもしれません」
三つ子の魂百まで、ではないが、子供の頃に「動き」という点で多くの引き出しを作っておくことが、大人になっても、よりバランスの取れた怪我の少ない体づくりに繋がるようだ。
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佐藤直子●文 text by Naoko Sato