栄養バランスは世界でも屈指の「和食」 アスリートを目指す子供にもオススメ
気になる食生活の欧米化
「この表からも分かる通り、欧米の食事は脂質が多いですね。脂質もエネルギーになりますが、すばやくエネルギーになるのは炭水化物です。脂質に比べると、消化に良く胃にも負担がかからないのですが、最近は日本人の食生活が欧米化し、脂質の摂取量が増えているのが気になります」
脂質の摂りすぎは生活習慣病への第一歩となり、ジュニア世代にとっては効率の良いエネルギー源である炭水化物の摂取量が自ずと少なくなるデメリットがある。過剰な摂取は控えたい脂質だが、和食では生で食べる以外にも茹でる、蒸す、煮るなど余分な脂質を取り除く調理方法が数多くあるのも魅力。
「食べ応えのある『焼く、揚げる』にプラスして、あっさりとした調理方法を取り入れれば、ジュニア世代のコンディション維持にも役立つはずです」
三大栄養素の『炭水化物55-60%、脂質25-30%、タンパク質15-20%』に少しでも近づくために、様々な調理方法に取り組んでみる。子供のたくましい体づくりのためには、日々の料理に工夫を凝らしていくことが大切だ。
【了】
ジ・アンサー編集部●文 text by The Answer