[THE ANSWER] スポーツ文化・育成&総合ニュースサイト

「朝抜き」と「米離れ」は大敵 スポーツをする子供の潜在能力を生かす理想の食事法

成長期の栄養不足は、子供たちのポテンシャルを最大限生かしきれない恐れがある。Jリーグの下部組織やラグビースクールを中心にジュニア世代の食事を指導する、公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏は「まずは朝食とお米をしっかり摂るべき」と語る。

公認スポーツ栄養士助言、「4つの食品グループ」でバランスの整った食卓に

 成長期の栄養不足は、子供たちのポテンシャルを最大限生かしきれない恐れがある。Jリーグの下部組織やラグビースクールを中心にジュニア世代の食事を指導する、公認スポーツ栄養士・橋本玲子氏は「まずは朝食とお米をしっかり摂るべき」と語る。

 丈夫な体を作るための3大要素はトレーニングと睡眠、食事。しかし、近年、小中学生を対象としたセミナーで、親御さんから(保護者の方から)「うちの子は食が細くて困っています」という相談をされる機会が多くなっています。

 特に問題なのは「朝抜き」と「お米離れ」です。

 スポーツをしている子供たちには朝食をしっかり摂ってほしい。なぜなら一食抜くことで、成長期に必要なエネルギーや栄養素が十分に摂れない可能性があるからです。朝はご家族も忙しい時間とは思いますが、やはり主食・主菜・副菜・汁物の「4つの食品グループ」が揃う食事が理想。自然とバランスの整った食事になります。

 また、近年は主食をパンやパスタにする家庭が増え、お米を食べる量が減っています。しかし、ご飯はパスタやパンと比べて脂質が少ないため消化に良く、体を動かすために必要なエネルギーを、効率よく摂れる食材。給食でも夕飯でも、ご飯を食べる時は、小学校低学年で小さめの茶碗にこんもり1杯、小学6年生なら、丼に軽く1杯食べるのが目標です。

 骨の成長に欠かせないカルシウムも日本人は不足傾向にあるため、意識して摂る工夫が必要です。もっとも手軽な方法は、1日コップ3杯の牛乳を飲むこと。飲むタイミングは食事でもおやつのときでもかまいません。カルシウムの吸収は就寝中に高まるので、寝る前にホットミルクを飲むのもよいでしょう。牛乳を飲むとお腹がゴロゴロしてしまう子供は、ヨーグルトのほか、乳糖カットの牛乳も試してみましょう。

1 2

橋本 玲子

株式会社 Food Connection 代表取締役

管理栄養士/公認スポーツ栄養士

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019で栄養コンサルティング業務を担当。2003年ラグビーW杯日本代表、サッカーJリーグ横浜F・マリノス(1999年~2017年)、ラグビーリーグワン・埼玉パナソニックワイルドナイツ(2005年~現在)ほか、車いす陸上選手らトップアスリートのコンディション管理を「食と栄養面」からサポート。また、ジュニア世代と保護者に向けてのスポーツ食講座なども行う。著書に『スポ食~世界で戦うアスリートを目ざす子どもたちに~』(ベースボールマガジン社)

URL:http://food-connection.jp/

長島 恭子

編集・ライター。サッカー専門誌を経てフリーランスに。インタビュー記事、健康・ダイエット・トレーニング記事を軸に雑誌、書籍、会員誌で編集・執筆を行う。担当書籍に『世界一やせる走り方』『世界一伸びるストレッチ』(中野ジェームズ修一著)など。

W-ANS ACADEMY
ポカリスエット ゼリー|ポカリスエット公式サイト|大塚製薬
DAZN
ABEMA
スマートコーチは、専門コーチとネットでつながり、動画の送りあいで上達を目指す新しい形のオンラインレッスンプラットフォーム
THE ANSWER的「国際女性ウィーク」
N-FADP
#青春のアザーカット
One Rugby関連記事へ
THE ANSWER 取材記者・WEBアシスタント募集