練習後の「10分」でパフォーマンスが変わる だから、クールダウンは侮れない
クールダウン中に反省、復習することで自身のステップアップに
クールダウンは5~10分程度で完了します。練習でヘトヘトだからといって、クールダウンを飛ばすのは体にとってかえってマイナスです。むしろ、たった5~10分、ケアを行うだけで、疲れが溜まりにくくなり、パフォーマンスも向上します。
また、クールダウンの時間は、体だけでなく心をリセットできる貴重な時間でもあります。子どもたちは練習後、塾に行ったり友達と遊んだりと、すぐ別のことに気持ちを持っていかれるので、改めて自分と向き合う時間を持つのは難しい。しかも、時間が経つほど、反省する内容などどんどん忘れ去ってしまいます。
どんなアスリートもクールダウンの時間に、「今日はこういう練習が足りなかった」「こんなプレーがダメだった」「今日はよくできたな」など、一日の練習や試合を振り返っています。小学生のうちは楽しいだけでもOKですが、中学生以上になったら、ただ漫然とストレッチをするだけではもったいない。一つ一つのプレーや練習の内容を振り返り、反省や復習をする。そして、次回の課題を設定することで、自身のステップアップにつなげましょう。
(長島 恭子 / Kyoko Nagashima)