体が小さい君へ「コンプレックスは感じない」 Jリーグ最小MVP・161cm仲川輝人の身長論
体の小さな君へ「身長が低くても、自分の武器を見つけることが大事」
目に見えないオーラをまとい、小さいけれど偉大なプレーヤーとなった仲川輝人。
自身に近いサイズで似た境遇の少年・少女に向けたエールは示唆に富んでいた。
「身長が低くても、自分の武器を見つけることが大事です。そのために自分自身を研究して、どれだけ知ることができるか。何が強みで、何が苦手なのか。指導者の言葉を参考にするのは大切だけど、最後は自分自身にしかわからないことがあると思います」
身長が伸びなかった仲川は考えた。自身を知り、発想を転換して今の活躍につなげた。
「サッカー選手としては今の身長でいいです。でも人として、男としては、もうちょっと大きくなりたいなぁ」
茶目っ気たっぷりに笑う小さなMVPは、これからも大きな希望として輝いていく。
【「横浜F・マリノス 変革のトリコロール秘史」発売】
仲川が所属する横浜F・マリノスに迫った新刊が3月31日に発売された。クラブ取材歴15年の番記者が、選手・監督・スタッフを徹底取材。堅守のマリノスから アタッキングフットボールへ、J2降格の危機にまで陥ったリーグ屈指の名門は、いかにして変革を遂げ、15年ぶりの優勝を果たしたのか。知られざる変革の「歴史」と「裏側」を深く掘り下げた。
「横浜F・マリノス 変革のトリコロール秘史」(著=藤井雅彦、発行=ワニブックス)
(藤井雅彦 / Masahiko Fujii)