不足すると“動けない体”になる危険性 アスリートの体調を左右する栄養素とは
女性アスリートにとって、キーポイントとなる栄養補給は「鉄分」である――。そう語るのはスピードスケート・ショートトラックで3度の五輪出場を果たした勅使川原郁恵さんだ。
特に女性アスリートにとってキーとなる栄養素
女性アスリートにとって、キーポイントとなる栄養補給は「鉄分」である――。
「運動経験の有無にかかわらず、女性って貧血が多くなりがちになってしまいますよね? だからこそ私も鉄分を多く取るようにしていました」
そう語るのはスピードスケート・ショートトラックで3度の五輪出場を果たした勅使川原郁恵さんだ。
女性は生理などにより血液に含まれる鉄分が枯渇しがちになり、それによって貧血が起きてしまう。実際に勅使川原さんも「いくら頑張っても自分の動きができず、頭の中でのイメージと同じようなパフォーマンスを出せない経験がありました」とコンディションが整わない状況があったことを明かす。
そんな過去を踏まえた上で、同氏は詳細な鉄分不足のデメリット、そしてそれを改善するために効果的な食材をこう説明する。
「いつもと違う疲労感がある時は、鉄欠乏症の可能性があります。鉄分が減ると、酸素を運ぶ重要な役割のヘモグロビンに影響が及びます。ヘモグロビンは鉄とタンパク質からできているため、鉄が減ってしまうと酸素が行き渡らなくなってしまう。これは皆さんも起こり得ることです。鉄分が多い食品と言えばレバー、ひじきです。これに鉄の吸収をよくするビタミンCを一緒に取ると吸収率がアップします。オレンジジュースなどで大丈夫です」