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U-21ドイツ代表“10番”が認める日本人トレーナー 渡独3年、人生を変えた偶然の出会い

アスリートを陰で支えるスポーツトレーナーとして、ドイツで挑戦する日本人がいる。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう試合後のケアやトレーニングの指導を行い、サッカーのブンデスリーガに所属する各国代表選手のほか、ドイツ、オランダ、ベルギーでプレーする日本代表選手なども施術しているトレーナーの窪川翔太だ。

ドイツで活動するトレーナーの窪川翔太氏(左)。U-21ドイツ代表のアペルカンプ真大と専属契約を結んでいる【写真:本人提供】
ドイツで活動するトレーナーの窪川翔太氏(左)。U-21ドイツ代表のアペルカンプ真大と専属契約を結んでいる【写真:本人提供】

トレーナーの窪川翔太、日本で実績を積み3年前から単身ドイツで挑戦

 アスリートを陰で支えるスポーツトレーナーとして、ドイツで挑戦する日本人がいる。選手が最高のパフォーマンスを発揮できるよう試合後のケアやトレーニングの指導を行い、サッカーのブンデスリーガに所属する各国代表選手のほか、ドイツ、オランダ、ベルギーでプレーする日本代表選手なども施術しているトレーナーの窪川翔太だ。

「言葉も分からず、仕事があるかも分からない状況で3年前に単身ドイツへ渡りました。トレーナーとして一流になるために、海外で挑戦したかったんです」

 語学学校に通い、地域リーグのトレーナーを務めた後、深夜まで勉強する日々。そこから大きく道が開けたのは、あるドイツ人と日本人街の路地で出会ったことがきっかけだった。(取材・文=岡田 みわ)

 ◇ ◇ ◇

 4歳からサッカーを始めた窪川は高校サッカーの名門、前橋育英のサッカー部に入部するも、主力メンバーとして試合に出る機会は少なかった。しかし3年生の時に、全国高校総体(インターハイ)で出場のチャンスを得る。並々ならぬ気持ちで試合に臨むも、足首の靭帯断裂と剥離骨折の大怪我を負い、戦線離脱を余儀なくされた。

「チャンスだった総体で怪我をしてしまい、3か月以上のリハビリ生活が続きました。その時にトレーナーという仕事を知り、自分も選手をケアする仕事をしたいと思うようになったんです」

 高校卒業後、窪川はスポーツトレーナーの専門学校に通い、鍼灸の学校で鍼灸師の国家資格を取得した。

「トレーナーの経験を積むため、Jリーグの元チーム常勤スポーツ整形外科ドクターが経営する開業病院で7年間働きました。仕事がオフの日も東京大学サッカー部や高校サッカー部、関東1部フットサルチームのトレーナーとして奔走する日々でした」

 アスリートから一般人まで幅広い施術を行い、着実に実績を積み上げていった。

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