「本気」で打ち込んだサッカーか、スケートか 10代だった高木美帆が迷わず選べた理由
「本気」だったサッカー、ヒップホップ…それでも、迷いなくスケートを選べた理由
スピードスケートは氷の上で戦う冬のスポーツだが、その滑りを支えるのは夏の練習にある。
「日本代表に選ばれるようになって9年ほど経つのですが、競技をやっていく上で痛感しているのが、夏をしっかりと過ごさないと滑れない、ということ。夏のトレーニングはなかなかしんどいんですよ。午前と午後に練習をして、地元で練習をしている時は合間に自炊。これが続くと精神的にも疲れてくるんですけど、やらないと後がもっとしんどいって分かっているのでやります(笑)。
時々、親から息抜きのために『ヒップホップでも踊りに行ってきたら?』なんて言われるんですけど、身体が元気じゃないといけない。行けるなら行きたいよ……みたいな時もあります(笑)」
今ではスピードスケートに専念しているが、中学まではサッカーもプレーし、北海道選抜メンバーに選ばれたこともある。高校ではヒップホップダンスにも熱中。今でも踊りたくなることがあるという。様々なスポーツやアクティビティーを経験してきたが、スピードスケートを選ぶことに迷いはなかった。
「よくサッカーとスケートで、どっちに進むか迷ったか聞かれるんですけど、一切迷わなかった。能力的にも一番高かったので、スケートに進むものだと思ってました。サッカーはサッカーですごく本気でやっていたし、楽しかった。でも、スケートでしたね。サッカーやヒップホップ、それぞれの道で一生懸命やったからこそ、迷いなくスケートに専念できています」