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「スポーツを教える」はボランティアじゃない アスリートのセカンドキャリア問題

東京五輪が迫り、スポーツ界は年々盛り上がりを見せているが、その裏で課題とされている一つが、アスリートのセカンドキャリア問題だ。五輪メダリストなどは実績を生かし、解説者、指導者など、第二の人生も保障されることも多い。しかし、それ以外の場合は競技経験を還元することなく、全く異なるジャンルに進まざるを得ないこともある。

「スマートコーチ」を発案したソフトバンク株式会社CSR統括部長・池田昌人氏(中)と、スプリント指導のプロ組織「0.01」の伊藤友広氏(左)、秋本真吾氏(右)【写真:編集部】
「スマートコーチ」を発案したソフトバンク株式会社CSR統括部長・池田昌人氏(中)と、スプリント指導のプロ組織「0.01」の伊藤友広氏(左)、秋本真吾氏(右)【写真:編集部】

「スマートコーチ」の生みの親と元アスリートが考える「セカンドキャリア問題」

 東京五輪が迫り、スポーツ界は年々盛り上がりを見せているが、その裏で課題とされている一つが、アスリートのセカンドキャリア問題だ。五輪メダリストなどは実績を生かし、解説者、指導者など、第二の人生も保障されることも多い。しかし、それ以外の場合は競技経験を還元することなく、全く異なるジャンルに進まざるを得ないこともある。

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 果たして、アスリートのセカンドキャリア問題の本当の原因はどこにあり、どうすれば改善に向かうのか。ソフトバンク社で遠隔指導ツール「スマートコーチ」を手掛けるCSR統括部長・池田昌人氏、アテネ五輪1600メートルリレー日本代表の伊藤友広氏、元200メートル障害アジア記録保持者の秋本真吾氏が対談し、議論を交わした。

 伊藤氏、秋本氏はスプリント指導のプロ組織「0.01」を立ち上げ、主に伊藤氏は小学生のかけっこ教室、秋本氏はサッカー日本代表選手、プロ野球・阪神の臨時コーチを手掛け、走りのプロとして指導を行っている。池田氏は「スマートコーチ」を通じ、伊藤氏、秋本氏を含め、実に100人以上の元アスリートを指導者に起用している。その内訳はサッカー選手、野球選手、五輪出場選手など、トップのキャリアを築いた元アスリートばかり。なぜ、彼らを起用しようと思ったのか。

 池田「スマートコーチを立ち上げた時、ある企業理念がありました。受益者側に機会がしっかりと提供されるようにというのが、まず一つ。そして、もう一つはアスリートの皆さんの知恵が価値化され、セカンドキャリアとしてスマートコーチが下支えになりたいということです。特に、スポーツ界ではセカンドキャリアに苦しむという話をよく聞きます。生活するためにサラリーマンに転じて一生懸命に頑張る、というのも一つの道でしょう。

 でも、それまでに培ってきたノウハウ、競技に対する思いを生かし、充実した生活の中で次のステップを踏んでもらえる環境を整えることができたら、一番幸せだろうなと感じたんです。それを実現させるためのツールとして、スマートコーチを役立ててもらいたかった。だから、基本的には無料で教えることはしないという基本概念で作りました。何らかの苦労、時間を割くので対価は取ってくださいということを念頭に置いています」

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