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香川真司にあって大久保嘉人に足りなかったもの リトバルスキーが語る海外成功の条件

「理解力」以外に適応と鍵になる要素「もう一つ重要なことは…」

 新天地への適応の鍵となる「理解力」の他にも、重要な要素があるという。

「もう一つ重要なことは忍耐だろう。日本ではビッグスターでも、ドイツに来ればいい選手の1人にすぎない。日本人は向上心がとても強い。だが、第一歩目を踏みしめる前に、クリアにしておいた方がいいポイントというものがあるんだ」

 日本のクラブでエースとして君臨していた選手が、必ずしも海外のクラブでこれまで通りの待遇を手にできるわけではない。リトバルスキー氏は、雌伏の時を耐える忍耐力も国外で才能を発揮するための重要な才能だと分析した。

 理解し、そして耐えること――。この2点は本来、日本人にとっての得意分野であるはず。成功のカギ、それは実にシンプルな答えだった。

(THE ANSWER編集部)

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ピエール・リトバルスキー

ブンデスリーガ強豪ヴォルフスブルクのスカウト部長。現役時代は天才ドリブラーとして活躍。西ドイツ代表メンバーとして1990年ワールドカップイタリア大会優勝、82年スペイン大会、86年メキシコ大会ではそれぞれ準優勝に貢献している。ブンデスリーガ1FCケルンで活躍後、1993年からJリーグJEFユナイテッド市原(現J2ジェフ千葉)で、96年からブランメル仙台(現ベガルタ仙台)でそれぞれ2シーズンプレーした。監督として横浜FC、アビスパ福岡、シドニーFCで指揮を執った。ドイツ語の他、英語、フランス語、日本語も堪能なマルチリンガル。

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